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エンジニアとしてついていけないと感じたら成長するチャンスな理由

ジェニファー

うわ……先輩の言ってること、わけわかんない……。
まず用語が分からない、用語。
なんとなく言ってる事は分かる気がするけど、手順に落ちてこない。
やっぱりエンジニア向いてないのかな……




そんなあなたを助けたい。



私も人からエンジニアと呼ばれる職になって、何度もこういった出来事を経験してきました。

実際に立ち向かってみて理解したのは、『ついていけないと感じた時が成長するチャンス』だということです。

もし職場の人間関係が良好なら、そこで諦めないで頂きたいなと思うのです。

ということで、今回想定しているターゲットはこんな人です。

  • システムエンジニア1~3年目
  • システム開発・プログラミングでつまづいている
  • 「もうついていけない」と感じている


この記事では、『仕事についていけない』と感じている若いエンジニアの方への対処法を書いていきます。

それでは、さっそく本編に進みましょう。

Contents



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エンジニアとしてついていけないと感じたら成長するチャンスな理由

私は声を大にして言いたい。


「ついていけない」というのは、めちゃくちゃチャンスなんです!


もちろん、人間関係に問題があったり、会社に問題があったりする場合は別ですよ。

でも良いなと思っている会社で、良好な上司に恵まれている中、自分のスキルが原因で、仕事についていけない。やっぱり自分には駄目なのかな……。

仮にこんな状況だったとしても、できることなら自信を持って続けて頂きたいなと、そう思うのです。

そこでがんばる事は、そう遠くない未来に自分を助けてくれるからです。

その理由について説明します。

エンジニアの仕事は『センス』よりも『経験値』

まず第一に、システムエンジニアという仕事に対して、『センスの違いだ』と感じている方、とても多いと思います。

たとえばプログラミングをやっていて、自分にはバグの原因が何時間見ても分からなかったのに、上司はひと目見ただけで「あ、ここじゃない?」と指摘してくる。

こんな出来事が続くと、「自分にはセンスが無いんじゃないか」と感じてしまうのも無理はありません。


でも、たとえばバグの原因がすぐに分かるというのは、それまでに『途方も無い数のバグを解決してきた経験』を持っているからなんです。

これは魔法じゃないんです。失敗を何回積み上げてきたかなんですよ。

自分がソースコードを書いていく中でバグに遭遇し、それをひとつずつ解決した経験があるので、「こんな部分が動かない」と相談された時点で、もう分かっているんです。どこに問題がありそうか。

たとえばカレーを作る時に、それが『野菜を切る』『肉を炒める』『具を煮る』『ルーを入れる』という工程だったとして、「野菜の大きさが統一されないんです」と言われたら、『野菜を切る』所に問題がありそうだと分かりますよね。

でも、「味が美味しくならない」と言われたら、改善案を出せるのはカレーを作ったことがある人だけだと思いませんか。

そしてそれは、10回カレーを作ったことがある人よりも、1,000回カレーを作ったことがある人の方が、よりたくさんの改善案を出すことができますよね。


つまり、こういう違いなんです。


同じことで、プログラミング経験が3年の人と10年の人では、明らかに作るものに差が出ます。これは仕方がないことです。

そして、それは自分でより沢山のトライ&エラーを繰り返した分だけ上達していきます。

一朝一夕でスキルは身につきません。だから遠慮せず、できる人から知識を吸収しましょう。

『できる人』に囲まれることの幸せ

そもそも、今が社会人3年目だとして、3倍して9年もすると、かなりたくさんの『自分よりもできない人』が自分の下に付く事になります。

そんな時、『自分ひとりで頑張ってきたのか』『自分よりできる人と頑張ってきたのか』では、状況にかなりの差が出ます。


自分よりできる人が周りに沢山いるというのは、とても幸せなことです。

何故なら、もし周りに自分よりもできる人が居なければ、問題を自分で発見し、自分で解決する手順を辿らなければならないからです。

それはできる人から教わるよりもずっと遅く、時間がかかります。

私は従業員が4人しかいないような会社に長いこと居たので、自分が困った時に『誰も問題の解決方法を知らない』という状況に陥ったことが何度もありました。

正直、これはかなり辛いです。

いくらでも時間をかけて良いのならまだどうにかなるかもしれませんが、仕事である以上はそうも行かない事が多々あります。


相手の立場から考えてみると、自分よりもできない人と一緒に仕事をするメリットは、その場限りで言えばあまり無いわけです。

それでも一緒に仕事をするのは、成長を期待しての事だと思います。

そんな状況は恵まれていると思いませんか。

エンジニアとしてついていけないと感じた時にやるべきこと

ここまでの内容で、「自分にもがんばればできるかもしれない」「もう少しだけやってみようかな」という感想を持って頂けていたら、これ以上のことはありません。

でも正直、こんな話をされたとしても、「そうは言っても、具体的にどう頑張ったらできるようになるのか?」という部分がないので、戸惑ってしまう方も多いかもしれません。

そこで、「ついていけない」と感じるほど周囲と差が開いてしまった時に、試してみて頂きたいことを書いていきます。

結論、やるべきことは3つです。

  1. 自分がまず『何に圧倒されているのか』を明確にする
  2. 『どうすればそこに辿り着けるか』を考える
  3. 自分が立てたプランを愚直に実践する


こう書くと「いや、そんなことは当たり前だろ」と思う方もいるかもしれません。

開いているレベルというのは、そんなものではないんだと。魔法のように成長できる何かがなければ、到底そこには辿り着けないんだと。


でも、自分が成長するための最も確実な魔法は、地道な努力の積み重ねです。

できない人が魔法を探し、できる人は道を探します。

私は、できる人とできない人の違いはこの1点に尽きると言っても過言ではないと考えています。

1.自分がまず『何に圧倒されているのか』を明確にする

まずは、問題を明確にしましょう。これがなければ話が始まりません。

「そんな事は分かっている」と思った方が居たとしたら、もう一度そこに立ち返って頂きたいのです。

何故なら、「ついていけない」と感じたというのは、「どう頑張っても自分にはここまで辿り着く事はできない」と感じた、という事とイコールだからです。

つまりはイメージできていないんです、そこまで辿り着ける自分の姿が。

「うわ、すごい人だな」「こんな事、自分にはできないな」そう思うのは、そこまで辿り着いている人が、一体どういった道を通ってそこに立っているのかが分からないからです。

『お店で食べるおいしい料理』が、実はご家庭にある調味料でおいしく作れるんだと分かった時、「こんな事、自分にはできないな」と思うでしょうか。


そんなことはないですよね。

「やってみよう」と思う方の方が多いのではないでしょうか。


つまり今、「ついていけない」と感じているあなたが見ているものは、『誰にも真似できないと思わせる結果』だけなんです。

結果があるなら、必ずそこに至る道があります。

『道のり』の部分は、教えてもらえればそれをなぞるだけで良いですが、すでに通り過ぎた道です。もしできている人に聞いたとしても、うまく説明できない方も多いでしょう。

そこで考えることが、『自分がどこに対してついていけないと感じたか』つまり、『何に圧倒されたか』という事なわけです。

それは、求めている結果がどこなのかを示す、言わば目的地です。『ただなんとなくすごい人』を追いかけても、『ただなんとなくすごい人』にはなれないですよね。

その人は何がすごいのか? まずは考えてみましょう。

2.『どうすればそこに辿り着けるか』を考える

目的地が分かったら、次に考えなければならないことは『道のり』を想像する部分です。

これを想像するにあたって、意識しなければならない事があります。それは、『具体的に考える』ことと、『チェックポイントをつくる』ことです。


具体的に考えるというのは、たとえば朝早く起きられない人に対して、『朝早く起きるように心がけよう』という回答にならないよう注意するということです。

目覚ましをベッドから遠いところに設置するとか、音ではなく光の目覚ましを使ってみるとか、『どんな行動を取れば達成されるのか』を詳細まで考えてみることです。

まず目的地がはっきりと想像できている人でも、この『道のりに対しての具体的な想像』ができていないがために圧倒されてしまう人、本当に多いです。

海外旅行に行ったことのない人が、『とりあえず成田空港に行って……海外行きの飛行機に乗って、パリに行く』と想像するようなものです。

本当は、一体何時に空港へ行って、どこ行きのチケットを買い、いつまでに準備をして、持ち物を何にすれば良いのか……考えれば、いくらでも詳細を想像することができます。

もちろん自分で考えているだけでは限界がありますから、ここでは調べて情報を集めていきます。つまり、『できている人の意見』を積極的に収集するんです。

昔、お金持ちになりたいと思っている人が、Googleで『どうすればお金持ちになれるか』を検索しているのを見て、私は「そういえば、そんな事はした事がなかったな」と思いました。

一見馬鹿馬鹿しい事のように見えても、実際に試してみることで見えてくるものもあります。

誰もが羨む輝かしい功績であっても、そこに至る現実は、ほとんどそんな事の連続です。


『チェックポイントをつくる』というのは、つまり『いきなりそこに辿り着くのを諦めよう』ということです。

たとえば、バグを解決するのが得意な人のようになりたいと想定した場合、いきなりそこに辿り着くのは、もう諦めたほうが良いです。

それよりも、まずは『小さなものでも良いから、自分一人でアプリを作ってみる』といった事から始め、徐々に規模を広げていくという意識を持つことです。

チェックポイントをつくると、そのたびに自分が変化している様子を実感することができ、モチベーションの維持がしやすいというメリットがあります。

これは細分化するほど達成しやすいので、紙に書いてみるのもおすすめです。

3.自分が立てたプランを愚直に実践する

正直、ここが一番大変なポイントかもしれません。

特にプログラミングなどの技術的課題は、解決力を高めるのに長い時間を必要とします。


ある程度プログラミングができるようになったとしても、問題解決力の部分はどうしても経験値になります。

つまり率直に言うと、『どれだけの問題・課題を解決したか』というのが力になります。

会社としてはできる事をやって貰った方が生産性の面で有利なため、自分から進んで難しい事にチャレンジする意欲がなければ、簡単な仕事を貰って終わりになってしまうかもしれません。

時には、自分のプライベートな時間を捨ててでも勉強しなければならない事があるかもしれません。


ここが最も難関になるのは、自分がイメージしているよりも成長というものはずっとゆっくりで、一見して分からないレベルだからです。

長い目で見ると一歩ずつ歩み寄っているのですが、それを実感する術がないので、モチベーションが下がっていくばかりになってしまうのです。

テンションが下がっている状態で課題に向き合うのはどんな人でも難しいもので、それが同じソースコードと長時間関わらなければならないような問題だと、すぐに心が折れてしまいます。

「こんなんもう無理」状態です。


ここで、分からなくても投げない力が重要になってきます。

ひとつずつ分からない事を分解して、何度も前に戻って情報を頭に入れ、ひたすら解決策を模索し続ける力。

これが、『愚直に実践する』の本当の姿です。『退屈に毎日同じことをコツコツやる』という意味ではないんです。

自分が分からないことに1年でも取り組み続ける勇気を持つためには、腹をくくるしかありません。

今すぐは無理でも、それは絶対にあなたの力になります。

だから、どうにか解決するまで粘ってみましょうよ。

エンジニアって、ついていけないものです

どれだけ技術に詳しくても、新しい技術は日進月歩で拡大していくのがエンジニアの知識だと思っています。

世界中の人達が色々な事にチャレンジして、その情報が共有されていくので、自分ひとりでできる事など高が知れていますから、基本は常に勉強し続けている状態になります。

モノを作りながら、その品質を高めながら研究も続けるので、エンジニアってどうしても激務になりがちです。

でも、その中で得られる新しい技術を使って、自分の手で商品が作れる。それが、エンジニアとして生きる上での何よりの魅力ではないかと思うものです。


私もまだまだ勉強途中ですが、この記事を通して、少しでも「今ついていけないと感じている若手エンジニア」の方々の励みになれば良いなと思っています。

それでは、今回はこんなところで。

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