本屋さんで売ってる小説とかWebとか読んでると、面白いなって思う。
別に小説家を目指す訳ではないんだけど、書いてみたら楽しいかなあ。
何かルールみたいなものがあれば、覚えておきたいんだけど。
そんな疑問に答えます。
小説を書いてみたい。でも、小説家を目指すという程のものではない。こんな人、私の周囲にも沢山います。
どうせなら自分の作った小説を読んでもらいたいものですが、かといって酷評を受けるのはちょっと嫌だ。そんな時、どんな方法があるんでしょうか。最低限のルールを守っていれば、叩かれないもの?
そうでもありません。Webに小説を公開する場合、有名な『小説家になろう』や『カクヨム』などに投稿すると、どうしても批判を受けてしまう事があります。
ということで、この記事では『極力批判や非難を受けずに、自分の小説を公開する方法』についてお話していきます。
でも初めにお話しておきますが、多くの人に読まれるから酷評を受けるのであって、それを受けにくいという事は、逆に読まれる可能性が減るということです。それは知っておいて頂きたい。
それでは、本編に進みましょう。
Contents
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ちょっと趣味で小説を書いてみたい人が、なるべく穏便にWeb公開する方法
『小説家になろう』は、基本的には書籍化を狙う人たちが集うスペースです。
そうでなくても、小説でコミュニケーションする事が目的のサイトである場合、どうしてもそこには小説を書きたい人・読みたい人が集まります。
すなわち、『意識の高い人』が集まるので、どうしても良い作品にしたいという想いが強く、人の作品を批判しやすい環境になってしまいます。
これは場所の特性に近いもので、たとえば『小説家になろう』で小説を公開しようと考えた時、ほぼこれは避けて通れない道です。
全く読まれなければ別ですが、それじゃあ意味がないですよね。
では、どうしたら良いのでしょうか?
結論からお話すると、以下2つの場所なら何かを言われる事はほとんどありません。
- 自分のホームページで小説を公開する
- 自分のブログで小説を公開する
上記2つについて、詳しくお話していきます。
『自分のホームページ・ブログ』は自分のテリトリー
なぜこの2つが批判を受けにくいのかと言うと、それは個人が立ち上げるスペースだからです。
『小説家になろう』は小説家になりたい人が集まる場所のため、大前提としてそこで小説を書く人は『趣味ではなくプロを目指す』人たちの集合体になります。
ところが、ホームページやブログにはそれがありません。
何しろ、自分が立ち上げているスペースなのです。何をやろうが、基本的には自分の自由です(かといって、公序良俗に違反するような書き込みはダメです)。
自分で作った場所というのは、相手から見ても、『その人のスペース』という意識が強く現れます。
その人が好きで立ち上げている場所で、そこに公開されている作品なのですから、文句を言われる筋合いは欠片もありません。
嫌なら見なければ良いのです。だって、そこは小説家になりたい人が書いているスペースでもなく、趣味なわけですから。
もしそこに人が訪れて、リピーターになってくれる人がいたら、それは基本的には、あなたの作品を好きになってくれた人です。
昔はホームページは一般的だったが、今は……
ということで、趣味で書くにはもってこいのホームページスペースですが、今はけっこうびっくりするほどアクセスが来ません。これは覚悟しておいた方が良いです。
まだ『小説家になろう』ができる前、趣味の小説と言えばホームページで読むものでした。
なので、趣味の小説書きたちはお互いのサイトを相互リンクして、なるべく趣味が小説という、好きな人達の間で読まれるようにしてきました。
でも、大型の小説投稿サイトができたことで、今この文化はほぼ絶滅しています。
何しろ、ホームページを持たなくても小説が投稿できるようになりましたし、そこに投稿することで『いずれは書籍化できるかも』という夢を持てるようになったのです。
元々が小説好きの人達ですから、やっぱり『夢は書籍化!』という人も少なくありません。
ということで、各自が『小説家になろう』などの小説投稿サイトで自分の小説を公開するようになり、ホームページはどんどん閉鎖されていきました。
私もその一人です。
検索エンジンも変わった
ならばGoogle検索しか無い訳なんですが、これもほぼ絶望的です。
昔のYahooは登録式だったので、Yahooにサイトの登録を申請しておけば、意外と検索に引っかかったりしていました。まだWebページの総数もそんなに多くなかったという事もあります。
でもこの二十年程度の間で驚くほどWebページは増え、そこに企業も加わり、情報量は増えていきました。
それに伴い、検索エンジンも最適化されたので、もう普通に検索する上では、小説ってほとんど出てきませんよね。
ということで、ホームページやブログで集客をするというのは、『小説家になろう』などに比べるとかなり規模の小さなものになります。
それでも、友人間で交流するのがメインで、そこまで多くの人に読まれなくても良いと思う方も居ますので、そういった方にはこの方法をおすすめします。
『小説家になろう』で趣味の小説を公開したい場合は?
さて、ここまではホームページやブログで小説を公開することのメリット・デメリットについてお話してきました。
ここまで読んで、「そんな終わったコンテンツで小説を公開しても仕方がない、Webで公開するからにはもっと多くの人に読んでほしい」と思った方も居るのではないかと思います。
そんな方に向けて、『小説家になろう』で小説を公開する場合でも、なるべく批判を受けにくくなる方法について書いていきます。
重ねてお話しますが、『批判を受けにくい=アクセスが少ない』なので、そこはご理解頂きたいところです。
『異世界転生』『ファンタジー』を避ける
Web小説の世界は、どちらかと言えばライトノベルが幅を利かせる場所です。
Webで小説を読みたいと思う方々の年齢層やニーズもあり、文字がぎっしり詰まった純文学よりも、軽いタッチでテンポ良く読み進められるものが好まれる傾向にあります。
ならば、これらを候補から外してしまうことです。
特に、『小説家になろう』に限っては『異世界転生』『ファンタジー』が非常に強い分野であり、これらのジャンルを選ぶだけで結構な感想が付きます。(競争が激しいので、逆に言うと読まれない時はまったく読まれません)
次点で『恋愛』ジャンルもそこそこ読まれる傾向にあります。
こういった場所を避ければ、『小説家になろう』でもそのジャンルが好きな人が読み手になりますので、色々言われる可能性は少なくなります。
ただし、『小説家になろう』にはランキングという仕組みがあり、一定期間の集計で高評価が付いたものは更に読まれるようになります。この点は注意が必要ですね。
すべての人に批判されないよう書くのは難しいので諦める
最後は申し訳ないのですが、どこかに小説を公開して不特定多数に読まれる事を考えた時、どうしても批判・非難は避けられないという側面の事をお話しなければなりません。
ここに書いたことについても、なるべく批判を受けないようにする方法であって、100%確実に避けられる方法ではありません。
人が100人居たら、100通りの読み方があります。自分の意図したように作品の中身が伝わっている可能性もありますし、そうではない可能性もあります。
年齢もバラバラです。どちらかと言えば若い方のほうがマナーを知らないため、誹謗中傷に近い意見を出してくる事が多いですが、それもまた選べません。
すべてに対処することはできないものです。
だから、もし仮に批判を受けたとしても、「この人はそういう風に読んだのだな」「自分とは考え方が違うな」と思うようにして、『自分自身が否定された』とは思わないようにするというのが何より大事なことです。
論文やニュース、ブログ記事などの文章から、相手の人格を100%特定することはできません。
それが更に、『小説』というオブラートに包まれて公開されているんです。もはや、小説から作者の人間性を理解することなど不可能です。
それほどまでに文章でのコミュニケーションというのは難しいものです。
特に、文章の構造を知らない人ほど文章を感情的に読むので、読者の気分によって書いてある文章の評価が変わります。
自分の気分が良い時は「私を思いやってくれている」と感じる文章が、自分の気分が悪い時には「私は否定されている」と感じるということです。
もう、こんなものをコントロールするのは無理だと諦めるべきです。
だから、はじめから『小説を公開する』というのはそういう事なんだと思って、大人の対応をするように心がければ、あまり傷つかなくて済みます。
趣味であろうとなんだろうと、書かれた小説は『書かれた』というだけで努力の結晶です。
作品を作る人は、書くことがいかに大変かを理解しています。
血も涙もないような事を言う人の多くは、作品を書いたことがない人です。
趣味の小説にも価値がある
最後に、もしあなたが趣味でも小説を書いてみたいと思ったのなら、私はぜひ、書いてみる事をおすすめしたいと思っています。
一定数の人は本当の本当に、趣味を持っていません。
それが長い期間続くと、もう何をやるのも億劫で、会社と家を往復するだけの生活になります。
心の中に、かすかに出てきた『やりたいこと』を無視し続けた結果、もはや何がやりたいのかも、何が好きかも分からなくなっているんです。
そんな中、「何か楽しいことないかなあ」と言い、日々を生きている人がいます。
昔の私です。
これはもう、明らかにもったいないです。
断言しますが、趣味というのは続けるから趣味になります。
はじめから楽しいと思える事は少なく、やればやるほど楽しくなってくるものです。
だから、思った時に始めるのが何よりも大事だと私は思います。
もし良かったら、ぜひ小説を完成させて、どこかにアップしてみてください。
その時改めて、あなたの趣味は趣味になるのかもしれませんよ。