ブログの見出し? うーん……よく分かんないけど、適当に付けてるよ。
あれでしょ? 文章の段落的な感じでしょ?
……えっ? SEO対策? よくわかんない。
そんな人向け。
色々な方のブログを見ていると、たまに『この見出しの付け方は損だな』と思うような記事に出会う事があります。
そんな私はブログ歴6年目の小説書きです。初心者ブロガーに有益な情報を発信していきます。
結論から言うと、ブログの見出しはGoogleなどの検索エンジンが記事の内容を判断する項目でもあるので、適当に付けるとかなり損します。
アクセス数を気にしていないブログなら見出しも気にする必要はないですが、「人に読まれるブログを作りたい」とあなたが考えているのであれば、見出しは考えて付ける必要があります。
ということで、この記事ではこんな内容を解決していきます。
- ブログにおける見出しの役割
- ブログにおける見出しの適切な付け方
- わりとやってしまいがちな良くない見出しの付け方
なるべく分かりやすく、初心者に向けて書いていきます。
Contents
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ブログの見出しを適切に付ける方法
それでは、いきなり結論から行きましょう。
ブログの見出しで意識すべき事は、以下の4点になります。
- 『見出しは階層構造』であることを理解する
- H1タグは記事の中では使わない
- H2タグに検索キーワードを含める
- H3タグ以降は任意で検索キーワードを含める
『Hタグって何?』という疑問については下で説明するので、今は分からなくて大丈夫です。
ここでは、『やるべき事』を書いています。『やってはいけない事』はまた下で紹介しますので、まずは最低限の事を理解していきましょう。
『検索キーワードって何?』という方は、SEO対策の基礎について語った記事を用意してありますので、もし良ければご活用ください。
参考SEO対策のやり方とは。費用をかけずに今すぐできる具体的な方法【ブログ編】
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それでは、本編に進みます。
ブログにおける見出しの役割
一応、『見出しって何?』という方のために、前提となる見出しの説明をしていきます。
見出しというのは、『本の見出し』と意味合いはほぼイコールです。
たとえば、本を買ったとするじゃないですか。
その本がまるで『めちゃくちゃ長い日記』のようで、冒頭から結末までずっと1つの長い長い文章によって構成されているとしたら、どうでしょうか。
とてもでは無いですが、見る気にはならないですよね。
ブログもそれと同じで、『文章は段落ごとに分かれていた方が見やすい』という特徴があります。
これを達成するのが、『見出し』です。
でも、ブログは本と比べて、1記事あたりの文章量がとても少ないです。
そういった状況でも、見出しを付ける必要があるのでしょうか?
結論から言うと、あります。
何故かと言うと、『見出しで読者を惹き付けるため』です。
特にインターネットの世界では読みやすい文章が重要とされており、本と比べて明らかに過剰な改行があったり、一文の長さが短かったりします。
これは、読者が『流し読み』を中心として記事を読むからです。
なんなら、『タイトル』『見出し』しか読まずに記事の内容を判断する人も居ます。
それくらいブログの文章って読まれないんですよね。
だから見出しが無い記事というのは、もうその瞬間に一定数の読者が離れていくという事でもあるんですよ。
こういった知識を前提に意識して見出しを付けるという事を、まず意識することが大切です。
①『見出しは階層構造』であることを理解する
最初に説明するのは、『見出しは階層構造』というお話です。
まず、『見出しタグ』の解説をします。
『見出しタグ』というのは、ホームページ上で本のような見出しを表現するための手段です。
これはHTMLというホームページの中の言語で定められている規格なのですが、特に難しい事を考える必要はありません。
H + 数値が書かれていたら、「あ、これは見出しなんだなー」と思っておけばOKです。
見出しタグは『H1~H6』で構成されており、これを使うことで、記事を段落ごとに分ける事ができるようになります。
といっても、H5とかH6を使う事はほぼ無いです。
本の目次を見ると、大体大見出しと小見出しがあって、それぞれ段落ごとに分かれて文章が書かれていますよね。
ああいったイメージで使うので、無理に深い構造にしてしまうと、余計に読みづらくなります。
WordPressのGutenbergエディタなんかだと、見出しに『H』というアルファベットが入っていますね。
覚えておいて頂きたいのが、この見出しは『H[数値] 』の数が若い方が大見出しだということです。
なので、たとえば『H2』あたりを使うと大きな文字で表現されますし、『H4』あたりを使うと、小さい文字の見出しになります。
『H2→H3→H4』といった風に、徐々に下がっていくのが正しい使い方です。
なお、逆に戻る時は、『H4→H2』という風に飛ばしても大丈夫です。
『正しい見出しタグの使い方』
- H1タグ
導入文…… - H2タグ
前置き…… - H3タグ
要素説明…… - H3タグ
要素説明…… - H4タグ
細部…… - H2タグ
前置き…… - H3タグ
要素説明…… - H3タグ
要素説明……
このような形で書いていきます。
なお、これは理想形であり、間違っていてもそんなに評価が下がるものではないようです。
まあそれでも正しいに越したことは無いので、このように書くようにしましょう。本なんかでもそうなっていますし。
②H1タグは記事の中では使わない
これは諸説あるお話ですが、『H1タグ』というのは記事中で扱われる最大の見出しで、その記事のテーマになる内容を書く、というルールがあります。
テーマなので、多くの場合はtitleタグと同じ内容を設定します。H1タグが記事の中にいくつもあると、一体どの内容を重要視して良いのか分からないので、評価が下がるという話です。
WordPressでブログを運営していると、そもそも記事の本文部分ではH1タグを使えないようになっていますね。
以前、私は別のブログサービスでブログ運営をしていた事があったのですが、その投稿エディタではH1タグが利用できるようになっていて、H1から見出しを始めていた事がありました。
まあ記事自体も今考えるとかなり悪いものだったので、どれだけ影響があったかは分かりませんが、少なくとも記事の上位表示は全くされませんでした……。
詳しくはGoogleアルゴリズムに依存するのではっきりとは分かりませんが、評価が下がる可能性があるなら、我々としてはやらない方が無難です。
WordPress以外で記事を書く際は、H1タグは記事の中で何度も出てこないようにしましょう。
③H2タグに検索キーワードを含める
H2タグに検索キーワードを含めた方が、そのキーワードをより意識している事になります。
タイトルが勿論最重要なのですが、H2タグにも検索キーワードを含めるのは大事な事です。
コツは、キーワードを含めつつも自然な見出しにすること。
これには諸説あって、『見出しに検索キーワードを含める必要はない』という意見もあります。
どちらが正しいかは実際に検証してみて、自分のブログで出た結果を信じるしかないという所はあります。
私としては、見出しにキーワードを含めると検索順位が上がる事が多かったので、今の所こうしています。
でも、一応私の中での結論として、検索キーワードを含めたほうが良い理由というものがあります。
たとえば、記事中の検索キーワードの配分って、5%が良いとか、2%が良いとかって言われます。ここに関しては正解はないので、何とも言えません。
ただ、Googleも最終的にはテキストの内容でキーワードを判別するしかないですし、検索順位の何番目にするのかは、キーワードで判断するしか無いはずですよね。
たとえば『リンゴ 産地』みたいなキーワードを狙っていたとして、本文や見出しの中に『リンゴ 産地』というキーワードが1つも入っていなかったら、そりゃあ上位表示なんてされる訳無いですよね。
『リンゴ 産地』について書いてない訳ですから。
だから無理はしないまでも、できるだけH2タグにもキーワードを入れてあげて、『この記事は○○について書いていますよ』という事を検索エンジンにも分かるようにしてあげた方が良いと判断しています。
④H3タグ以降は任意で検索キーワードを含める
同じ理由でH3タグにも……という所なんですが、ここは任意で入れるなら入れるという感じです。
というのも、あんまり見出しに検索キーワードを詰め込みすぎると、読みにくい記事になってしまう事があります。
特にそれが、大見出しよりも小見出しの方が頓着に現れて来ます。
なのでここは、『表示上問題なさそうなら入れる』くらいのイメージで大丈夫です。
H1とH2の方がずっと重要です。
Googleに評価される事も重要なのですが、大前提として、『読者にとって見やすい文章』であることは他の何にも差し置いて最重要です。
何故なら、記事の滞在時間や直帰率は、そのブログの評価にも繋がっているからです。
読者ありきで記事を作成して、検索エンジンへの評価はその後で考えるという風にすると、やりやすいかもしれません。
ブログにおける、良くない見出しの付け方
続いて、『やってはいけない見出しの付け方』を解説していきます。
これはわりとハッキリしていて、以下の4つです。
- キーワードを詰め込みすぎる
- あまりにも長文すぎる
- 見出しが内容の要約になっていない
- 強調表現として見出しが使われている
それでは、順番に見ていきましょう。
ダメな見出し①:キーワードを詰め込みすぎる
いくら『H2にはキーワードを含めるのが大事』と言ったって、詰め込みすぎは厳禁です。
具体的に言うと、同じH2タグの中で何度もキーワードを繰り返す事は避けてください。
『ダメな例』
【リンゴの産地はリンゴの産地でリンゴの産地的なリンゴの産地……】
同じキーワードが何度も何度も出てくると、Googleがペナルティを課す事があります。
上でも書きましたが、いくらSEO対策と言っても、『読者に優しくない文章』を書いてしまうというのは、『海老で鯛を釣る』の逆バージョンです。
むしろ海老すら釣れません。
見出しは最低限、何を表現しているのか分かるようにしましょう。
ダメな見出し②:あまりにも長文すぎる
このブログも見出しはわりと長文派ですが、それでも3行以上にはならないよう、なるべく短くなるように努めています。
あまりに短すぎると何を言っているのか分からなくなるので、それはそれでダメなんですが、なるべくなら見出しは短い方が良いです。
『見出しは文章にならないように気を付けた方が良い』という意見がありますが、Web小説を長年書いてきた身として、これはそうではないという意見を持っています。
いや、『時代は変わった』と表現するべきでしょうか。
長すぎないのであれば、文章の表現にすることは『内容が理解できる読者を増やす』という結果にも繋がりますので、逆に好印象になる事があります。
たとえばYoutubeの動画タイトルも、なるべく文字枠を限界まで使って見る人の気を引けるよう、誰もが努力していますよね。
見出しもそれと同じだと考えていますが、だからといって長すぎる文章はNGです。
どのくらいの長さが良いかは、自分自身で文章構成を作ってみて、最適だと思う解を見つけてみてください。
他のブログを参考にして、気に入ったものをトレースするというやり方も有効です。
ダメな見出し③:見出しが内容の要約になっていない
「こんな事はさすがに無いだろ」と思う方もいらっしゃいますが、ブログを徘徊していると、意外と沢山見かけます。
特に、小見出しの時にやってしまいがちだと思います。
たとえば、ジュースについての記事を書く時、炭酸飲料のおすすめコーナーがあったとして、以下のような小見出しを書いてしまうことです。
【強烈な炭酸が売り!】
これだと、何のジュースについて書いてあるのか、見出しからは判断ができないんですよ。
たとえばこれがコーラについての記事だったら、最低限『コーラ』という単語は含めるべきです。
【強烈な炭酸が売りのコカ・コーラ!】
長く多くの記事を書いていると、意外にもこういうミスをやってしまっている事に気付かない場合があります。
私も今でも気を付けている事のひとつです。見出しは書いてある内容が何なのか、判断できるように書きましょう。
ダメな見出し④:強調表現として見出しが使われている
最後は、『強調表現として見出しが使われている』というケースです。
今でもたまにやってしまっている人が居るかと思います。ブログ初心者だとかなり多いと思っていて、私もホームページ初心者の時にやってしまっていました。
というのは、文字の大きさって変えるのが結構面倒だったりするんですよね。
手頃な所に『見出し』なんていう項目が大体どのブログにもあって、それを使うと文字の大きさが自由自在に変えられる。
そんな手順だから使われるのかなー、なんて思います。
WordPressだと、ちゃんとSEO対策されたテーマを使えば、こういった問題を事前に回避することができるのでおすすめです。
何故見出しが強調表現として使われやすいのかというと、『単に文字が大きくなる』、『単に太字になる』という効果があるからです。
これは何も装飾を意識しなかった場合に、ホームページの規格で定められているもので、言わば『生テキストのまま』だから起こる現象です。
このテキストを装飾するのに、現在は『スタイルシート』という技術を使います。
興味があったら調べてみてください。
たとえばこのブログの見出し部分のように、背景色が変わっていたりフキダシっぽくなっていたりするのは、『スタイルシート』という装飾が設定されているからなんですね。
この装飾は、WordPressなんかだときちんとテーマを使えば、大体どれでも綺麗に設定できるようになっています。
なので、WordPressの場合はテーマを入れておけば良いかな、と思います。
ブログの見出しは読者が分かりやすいように付けましょう
ということで『ブログにおける見出しの使い方』について見ていきました。
今回の内容をざっくりまとめると、以下のようになります。
- 見出しは『段落構造』であることを理解する
- 見出し部分にはなるべく検索キーワードを入れる
- 一番大きな見出し(H1)は記事内で1回だけ使う
- キーワードを詰め込みすぎない
- 長文になりすぎない
- 記事の内容が要約された見出しにする
- 見出しを強調表現として使わない
このあたりを意識するようにすると、ブログ記事の内容も変わっていくかな、と思います。
何故かというと、見出しを意識するようになることで、その見出しの中で一体どんな事を書くか、分割して考えるようになりますよね。
これって、『文章を構造的に考える』という最初のステップなんですよ。
どの段落で何を話すか事前に決めておいて、それを見出しに設定すること。これを意識すると、『1,000文字以上書くのが難しい』といった現象も防ぐ事ができて、一石二鳥だと思います。
それでは、今回はこんなところで。