せっかくブログ記事を書いても、なんだか直帰率が異様に高い……。
よく見ると文章があんまりまとまっていないし、他のブロガーと比べてなんか変。
どうしたら、読んでもらえるブログになるかしら?
そんな疑問に答えます。
そう言う私も、実は『誰にも読まれない、直帰率の異様に高いブログ』を何年も運営していた身です。なので、こういった悩みを抱えて来てくれた方なら、その想いはよく分かります。
かたや、Web小説は1作で970万PVを獲得する程度には、やり込みました。ブログと合わせたら、たぶん一生で1千万字くらい文章を書いてるんじゃないでしょうか。
ブログ運営も、この5年で『読まれる記事、読まれない記事』を山程書き、その対比が理解できてきました。
読まれるブログ記事は、『ユーザーの悩みを解決している記事』なんですが……今回は、この観点からもう一歩、先に進みます。
ブログ記事の書き方で唯一気にしなければならないポイントは、『ユーザーに手間を与えない文章』であることです。
Contents
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読まれるブログ記事の書き方は『ユーザーに手間を与えない文章』です
最初に、この記事でお話する5つのポイントをお伝えしておきます。
『読まれるブログ記事、5つのポイント』
- 『ユーザーの悩み』を記事の主軸にする
- ユーザーの立場に立つ
- 結論は先に言う
- 見やすいレイアウトにする
- 具体例・実体験を述べる
ここがきちんと揃っていれば、比較的読まれやすい記事を書く事が可能です。
順番に解説していきますね。
ブログ記事の書き方①:『ユーザーの悩み』を記事の主軸にする
最も重要で、おそらく駆け出しブロガーが一番最初につまづいている(しかも、多くはつまづいている事に気付かない)ポイントがここです。
どれだけ書いた記事が有用だったとしても、ユーザーの悩みに返答できていない記事は読まれません。何故なら検索されることがないから、です。
また、Googleなどの検索エンジンにも『ユーザーの悩みに回答している記事』として判別されず、検索順位も上がらないため、尚更記事を読まれる事がなくなります。
検索結果の『次へ』を何度も押しながら目的の記事を探すというのは、『ユーザーの手間』です。手間のかかる記事は読んでもらえないので、どうにか検索上位を目指す必要があります。
具体的には、以下のような手順でブログ記事を書きます。
- 自分がどのジャンルの記事を書くか決める
- そのジャンルでどういった検索が行われているか調べる
- 検索キーワードと検索ボリュームを調べ、『読者の悩み』を具体化
- その検索キーワードで記事を書く
簡単に言うと、『ユーザーの悩み』に答えるためには、まず『ユーザーの悩み』を調べなければならない、という事ですね。
そこで、どのように『ユーザーの悩み』を調べていけば良いのか、その具体例をお伝えします。
たとえば、『空気清浄機』についての記事を書いていく事にします。
『空気清浄機』はメインのキーワードですが、読者の悩みには答えていません。そこで、『関連キーワード取得ツール』というものを使い、『空気清浄機』を調べてみます。
このように、ユーザーがどういった検索をかけているのか、という事が分かります。
書こうとしているものの分類が大きく、『ユーザーの悩み』まで辿り着けそうにない場合は、2個からなるキーワードをもう一度検索してみて、3~4個まで細分化すると、より効果的になります。
あとは、『同じ悩みで検索してくるキーワードを1つの記事として書く』というのも大切ですね。
ここでは『Googleサジェスト』と表示されているキーワードがよく検索されているキーワードなので、ここで上位を取れると強いです。
後参考になるのは、Googleのキーワードプランナーや、Ubersuggestを使った方法などですね。
こちらは検索ボリュームが実際に数値で出るので、上位を取った時にどれだけ検索されるかが分かります。
ここが『ユーザーの悩み』であり、『記事の需要』になります。悲しい話ですが、需要の無い記事はまず検索されません。検索されなければ、読まれる事もないのです。
ブログ記事の書き方②:ユーザーの立場に立つ
検索キーワードが揃っていても、検索してすぐに離脱されてしまうようだと、検索順位が上がらず読まれません。
その時に意識しておきたいのは、『ユーザーの立場に立つ』ということです。
つまり、検索キーワードから想定できるユーザーの悩みや問題点を、きちんと想定してから書く、ということです。
「なにそれ。『空気清浄機 おすすめ』なら、おすすめの空気清浄機を探しているんでしょ? 簡単じゃん」と、思うかもしれません。
でも、もっと掘り下げると『空気清浄機 おすすめ』で検索してくる人は、『どういった空気清浄機が良いのか検討したい。良い空気清浄機を教えて欲しい』から『おすすめ』というキーワードを使っているんです。
検討するためには? それぞれの比較と、メリット・デメリットが必要ですよね。
別に自分が使っているものを『おすすめ』して欲しい訳ではないということです。キーワードが『空気清浄機 おすすめ』だからといって、ここで字面だけ受け取ってしまうとうまく行きません。
すると、記事に以下の内容を含めなければいけない事が分かります。
『空気清浄機 おすすめ』に含めるべき事項
- 各社ごとの空気清浄機のリストアップ
- それぞれのメリット・デメリットを洗い出す
- 最も良い空気清浄機が何かを判断できる記事構成
- その理由を具体的に提示する
なお、筆者はこれを意識せずに100記事ほど書いて撃沈しました。
自分の主張だけで記事を書く人しか居なかった場合、結局ユーザーは様々な意見を探し出して、自分にとっての最適解を判断するしかなくなります。
それは、言い換えれば『ユーザーに合わせて記事を変えている』のではなく、『ユーザーが記事に合わせて振る舞いを変えている』ということです。
「記事を書いた相手の立場に合わせる」のは、『ユーザーの手間』なんです。可能なら、読んだだけですべての情報が分かるようにしたい。そして、全ての情報とは『悩みへの回答』です。
もちろん、この手の話に『最善』はありませんから、基本的に想像との戦いになります。
ユーザーの立場に立つことが重要です。検索キーワードのその先にある意図を汲み取りましょう。
ブログ記事の書き方③:結論は先に言う
Web小説との間で最も違う部分がここなのですが、『結論は先に言う』のが有効です。
小説で先に結論なんか言われたら、即『戻る』ですけどね。
検索したいユーザーは基本的にせっかちです。一刻も早く解答が必要で、解答さえ分かれば過程はある程度すっ飛ばしても問題ないと考えている場合が多いです。
ブログなんて基本的に無料で読めるものですから、『溜め』は必要ありません。
溜めると溜めた分だけ離脱率が上がります。
「そうは言っても、冒頭で結論なんか述べたら、人がすぐ離れていってしまうじゃないか……」と、思うかもしれません。
しかし、ユーザーは問題点に対しての解決策を求めているんです。解決策が提示されると、今度は「どうしてそうなるの?」という理由を求めます。なので、一般的に言われる『冒頭』→『解決策』→『具体例』というテンプレートが登場する訳なんですね。
ここが重要です。
なんならタイトルの時点で解決策を提示してしまっても良いです。そこで、『なぜ?』と期待したユーザーがクリックしてくれる事を期待する。これも有効に働きます。
もちろんタイトルの段階では『○○で失敗した理由』『○○を解決する方法○選』みたいな提案もアリです。ただ、結論はなるべく急ぐ必要があります。
ブログ記事の書き方④:見やすいレイアウトにする
これはWeb小説でも言える事なのですが、特にインターネットという媒体において、以下は完璧にNGです。
『ブログ記事の書き方でやってはいけないこと』
- やたら難しい漢字を詰め込んだ文章にする
- 小説のようにほとんど改行していない
- 表示されている文字が小さい
- 一文あたりの文字量がやたら多い
- 画像・箇条書き・フキダシ・ボックスなどの要素を全く使っていない
とはいえ、極端な話で言うと以下も当然の事ながらNGです。
『さらに悪いブログ記事の書き方』
- 文章のほとんどがひらがな
- 改行多用しまくり、スクロールしないと読めない
- やたら文字が大きすぎる
- 一文あたりの文字量が圧倒的に少ない
- 画像・箇条書き・フキダシ・ボックスばかり目立って本文がない
ということで、どのくらいの頻度が良いのかというのは、他の方のブログを沢山参考にして、『自分はこう!』というスタイルを作っていくと良いかもです。
このブログもWeb小説を書いていた関係上、文字が多い傾向にありますし。まあ、あまりにも悪くなければ大体の場合は許容範囲だと思います。
出版物のように、文章の体裁を整える絶対のルールはないです。読みやすい事が大事。
ただ、『一段落ごとに改行を挟む』というのは(このブログでも実践していますが)、明らかに読まれる率が変わるのでおすすめです。
ブログ記事の書き方⑤:具体例・実体験を述べる
最後に、『冒頭(ユーザーの悩み)』→『解決策・結論』までを書く事ができたら、「なぜ、そうなったのか」という具体例・実体験を述べる事が重要です。
ユーザーは検索するとき、なるべくなら『自分と同じような悩みを持っていて、それを解決することに成功した人』の記事を読みたいと考えています。
そのため、自分の実体験と照らし合わせて、「こういう風にしたらこう変わった」という情報が重要なんですね。
実際、悩みを解決するタイプの記事で「○○は、こうした方が良いです」と言われても、その理由や体験談が書いていなかったら、「……そうなの?」となってしまいますよね。
そうすると、別の記事に理由を求めなければなりません。
従って、離脱率が上がるというわけです。
特に、ユーザーの問題点を解決する記事では、この具体例・実体験こそがオリジナリティを発揮できる部分でもあります。逆に、それがないと中身が薄っぺらくなってしまいます。
実体験を述べるようにしましょう。もちろん、結論の後で。
『読まれるブログ記事の書き方』を実践して、その結果。
私は長いことWeb小説を書いてきたので、このブログ記事の書き方はどこか受け入れがたい内容が多く、苦戦を強いられてきました。
「だって結論を先に言っちゃったら……面白くないじゃん!」と思っていたんですね。
結論、検索需要のある記事に面白さは求められていませんね。
検索キーワードを意図して書いてきましたが、それも無駄に終わる事が多く。それは、このブログ記事のテンプレートを参考にしていなかったからです。ユーザーの悩みに即答できておらず、ユーザーの手間も省けていないので直帰率が異様に高かったのです。
それが分かってから、新しくブログを設立しました。
だってゴミ記事ばかりなんだもの……。
このブログに入ってからは、直帰率90%以上・平均ページ滞在時間1分未満という驚異の数値からは脱出することができています。ほんとに悲しかった。
逆に言うと、この書き方を守って行かなければ、直帰率90%以上・平均ページ滞在時間1分未満になってしまうという事ですよ!
これは注意しなければいけませんね。
読まれるブログ記事の書き方まとめ
ということで、今回のポイントをもう一度振り返ってみます。
『読まれるブログ記事のポイント』
- 『ユーザーの悩み』を記事の主軸にする
- ユーザーの立場に立つ
- 結論は先に言う
- 見やすいレイアウトにする
- 具体例・実体験を述べる
もっと大きな括りで考えてみると、最も重要な視点は、『ユーザーの気持ちになって考えてみる』という事かもしれません。
ブログ記事も読者のためのものですから、できる事ならユーザーの視点に寄った内容にしていきたいですね。
それでは、今回はこんなところで。