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ブログにおける読みやすい文章をWeb小説書きが説明する【練習方法】

レベッカ

なんだか私のブログ、文章が読みにくいのよね……。
ちゃんと書いているつもりなんだけど、どうしたら良いのかしら。
『読みやすい文章のコツ』ってあるの?



そんな問題について、解決策を書いていきます。


ブログ6年目、Web小説7年目、小説執筆は20年以上続けています。初心者ブロガーに有益な情報を発信します。

この記事では、『読みやすい文章でブログを書くために必要なこと』をお伝えします。

記事の後半では、『どのように練習すれば読みやすい文章が書けるようになるのか』にも言及していきますので、もし良ければ最後までお付き合いください。

それではいってみましょう!

Contents



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ブログにおける読みやすい文章をWeb小説書きが説明する

さて、私はWeb小説を400万字、ブログを200万字くらい、ここまで書いてきています。

昔からこのスタイルで書いていた訳ではなくて、色々なスタイルを試していくうち、徐々にこのスタイルが定着してきました。

文章における『読みやすさ』とは、概ね以下3点で説明することができます。

  • 『直感』の要素
  • 『密度』の要素
  • 『時代』の要素


これらを網羅していると、『この文章は読みやすい』と感じられる事が多くなるわけです。

それでは、これがどういう事なのか、順番に見ていきましょう。


読みやすいブログ要素①:『直感』の要素

『直感』というのは、『見ただけですぐにわかる文章を意識する』ということです。

2012年、ダニエル・カーネマンというアメリカの心理学者が『ファスト&スロー』という本で、人間の意思決定は以下の2つに分けられるという話をしました。

  • システム1:直感的な速い思考
  • システム2:論理的な遅い思考


これは文章を読む時にも適用されます。たとえば、以下の文章を読んでみてください。

バットとボールが、合わせて1ドル10セントでした。バットはボールよりも1ドル高いです。ボールの値段はいくらですか?


じっくり考えればすぐに分かる問題ですが、ハーバードなどの超有名学校の生徒でも、50%以上が思わず『10セント』と答えたそうです。※正解は5セントです。


このように、人間は『スピード』と『熟考』を使い分けて、日常を生活しています。


本を読む時、難しいビジネス本という事でもないなら、通常は意思決定の速い『直感』を使って本を読んでいます。

特にブログ記事は、ほとんどの人が『流し読み』をしている事が、Googleアナリティクスなどで分析するとすぐに分かると思います。

もはや、牛丼の流し食いレベルです。


だから、もしもあなたが読みやすいブログを作りたいと思うのであれば、『考えないと分からない表現をなるべく減らす』というのが重要です。

たとえば、形容詞ばかりが詰め込まれている文章は、全体が長くなりやすいのでNGです。

『~は、~で、~した結果……』といったように、接続詞でいくつもの文章が繋がれているのもNGです。

自分の中で『なるべく、ぱっと見ただけでわかる』文章を心がけるようにすると、最後まで読まれる確率がだいぶ大きく変わってきます。


そういえば、冒頭で紹介した『ファスト&スロー』は純粋に読み物としておもしろいので、おすすめです。


少し脱線しました。次いきましょう。

読みやすいブログ要素②:『密度』の要素

次は密度です。密度とはつまり、『文字がなるべく詰まらないようにする』ということです。


ブログは流し読みされるものだ、というお話をしました。

『直感』の要素にも関わってくるのですが、『文章の密度が高い』と、それだけで大半の読者は読みづらく感じてしまいます。

ブログは本と違い、正しい日本語を追いかける必要も、原稿用紙のようにきっちり文頭を1マス空ける必要もありません。


だから、なるべく改行を挟みましょう。最初のうちは、「こんなに空けたらウザいんじゃないか」と思うくらい空けると、ちょうどいい事が多いです。

スピーチで何かを喋るとき、「こんなに滑舌を意識していたら、話し方が変に聞こえるのではないか」と思って録画を見たら、意外とそうでもなかった、という事がありますよね。あんな感じです。

文章の量にも注意しましょう。

1文あたりは、ブログ記事で1~3行くらい。そして1文あたりを『異なる文字量にして』、記事を書くというのが大事です。

1行、1行、1行……というのが続くと、文章が単調に見えてしまいますからね。

単調に見えると、人って『下手な文章だな』と思う傾向があるんですよ。

どんなに好きなアイスでも、毎日同じアイスを食べ続けると、いつかは飽きますよね。そういうことです。


また、『漢字の密度』も大事です。難しい漢字はなるべく避けて、見ただけですぐに分からない漢字はなるべくひらくようにしましょう。

ただ、ひらがなばかりが続いていても逆に読みづらくなってしまいますので、ここはバランス調整です。


読みやすいブログ要素③:『時代』の要素

どんなに見やすい文章でも、時代が変化すると見づらくなってしまいます。

これは時代と共に人が使う言葉を変化させていくからで、言葉というのは実は生物です。

たとえば、江戸時代の文章なんてそう簡単には読めませんよね。

そこまで遡らなくても、たとえば10~20年前くらいまでなら吸収できても、親世代との交流になると結構文章の書き方やテンポが違う、という事があります。

2世代ぐらい遡ってしまうと、もう全然違いますよね。


つまり、文章には『時代』があるという事なんです。


だから、これからブログを書いて、コラムをアップしたい! 人に読んでもらいたい! と考えるのであれば、どういった文体にするとどの読者層にウケやすいかといった事は、意識して書く必要があります。

バリバリの小説らしいおかたい文体を使っても、読んでもらえない可能性の方が高いですからね。最近は。

私も、15年前に自分が書いた舞台脚本なんかと比較してみると、随分くだけた文体になったなー、と思います。

むしろ、当時はスタニスラフスキーとか古めの本ばかり勉強していたので、文字が詰まったかたい文章でした(若いので、どこかイビツなんですけどね)。


ブログで読みやすい文章を書く練習方法

続いて練習方法について話していきたいのですが、その前にまず、本は読まれますか?

読みやすい文章を書きたいと思ったら、これは『アウトプット』と『インプット』の繰り返しになるんです。

どちらが欠けても成立しません。アウトプットだけでは表現力が、インプットだけでは経験値が足りなくなってしまうからです。

このサイクルをどれだけ多く回せるかで、文章の良し悪しは変わってきます。


手順①:まずは大量にアウトプットする癖をつける

読みやすい文章を書くなら、とにかく毎日文章を書くようにしましょう。

毎日1,000文字は書きましょう。いや、500字から始めてもOKです。

できれば5,000文字書いた方が良いですが、最初は無理です。徐々に増やしましょう。

世間では『量より質』『質より量』とよく議論になりますが、文章に関してはどう考えても『量』が大事です。だって、書かないと文章力って変化しないんですよ。

文章を書く時、人は自分がよく知っているフレーズ、いつも使う言葉というのを重点的に使います。


『よく使っているもの』ほど先に出てきやすい。ここがポイントです。


様々な文章を書くようになると、この『よく使っている表現・言葉』の数が自然と増えていくんです。ここが、『大量のアウトプットが必要』になる理由です。

しかも文章は、書かなければ書かないほど、普段あまり使わない表現から抜けて行ってしまう習性があります。

小学校時代の算数の教科書に載っていた説明文のフレーズなんて、社会人になってから思い出そうとしても、9割くらいは出て来ませんよね。そういうことです。

だから文章を普段書かない人というのは、何を書くにもストレスになってしまい、『読みやすいブログ』どころか、『ブログを書くことそのもの』でさえも苦痛になってしまうんです。


故に、『質より量』です。量をこなせば質は自然と後から付いてきます。

どんなに稚拙な表現でも構わないです。書けば書くほど色が変わって、『うまい!(テレレレッテレー)』という、ねるねるねるねみたいな状態を目指しましょう。


手順②:インプットする癖もつける

さて、アウトプットが常時できる状態になってくると、文章を書くのが全くストレスではなくなります。

瞬時にフレーズが思い浮かぶレベルになってくると、もはや考えるよりも先に手が動いている感覚になるんですよね。


ここまできたら、ようやくインプット開始です。


毎日2,000字書いていたのが、気がつくと5,000文字くらいなら余裕でこなせる状態になっています。そうすると、『お決まりのフレーズ』『よく使う表現』というのが何なのか、ある程度パターン化してきます。

自分の文章が単調な表現だったり、毎度同じパターンであることに、段々とストレスを感じるようになるんですよ。

ここまで来ている状態で本を読むと、「お、このフレーズは便利だな」とか、「この表現はカッコいいな。自分も使おう」という風に、人の文章の良いところをパクる癖がつくようになります。

星のカービィが『敵を吸い込むと相手の能力をコピーする』というのは誰もが知っている所だと思いますが、実は『初代はコピー能力がない』ってこと、知ってましたか?

そんな感じで、自由に人の文章をコピーして使えるようになるためには、土台が必要なんです。

土台ができていないうちは、どんな文章を読んでも同じ星型弾を吐き出す事しかできないんですよ。

だから、インプットは基本的には後回しです。


読みやすいブログは、トライ&エラーで磨く

さて、ここまで『読みやすいブログ』という視点で書いてきました。

私もここまで5年間、やたらまわりくどい文章で書いてみたりとか、『だ・である調』で書いてみたりとか、色々な事を試しました。

でも最終的に一番読まれる可能性が高くて、自分自身も書きやすいのがこのレベルだったので、今はこの書き方で統一しています。


自分が居心地のよい書き方というのを目指すのが、まず何よりも重要です。


自分の中でパターンを決めて、まずこれだと思ったら、そのスタイルで100万文字くらい文章を書いてみる。その中で表現の幅を増やして、使えるフレーズを沢山ストックしていく。

これが、『読みやすい文章』『読みやすいブログ』を書くために最も最適な練習方法だと確信しています。

とにかく最初は練習あるのみです。こんな事を意識して記事を書き続けて頂ければ、意外とすぐ近くに『読みやすいブログ』の回答は転がっているかもしれませんよ。


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