ブログを始めたは良いけど、1記事書くのにえらい時間かかるな……。
慣れている人はどうしているんだろう。
速く書くコツとかあるのかな。
そんな疑問にお答えします。
先にお伝えしておきたいのは、ブログ1記事って適当に書けば30分なんかで書くことも可能なんですが、それだとあんまり良い記事にならないです。
速くても、3~4時間くらいはかけた方が良いと考えています。
そんな私は、ブログを5年、Web小説に5年ほど費やし、そりゃあもう人生で言うと山のような文章を書いてきました。たぶん1千万字くらいでしょうか……Web小説だけで400万字書いているので、それくらいにはなると思います。
これだけ書いていれば、きっと悩んでいる方の役に立つ事が言えるはずです。
この記事では、以下のような事を達成します。
この記事のポイント
- ブログ記事に3時間をかける理由がわかる
- 場合によっては、3時間よりも速く書けるようになる
- より質の良い記事を、短時間で書けるようになる
この記事に書いてあるテンプレートに沿って訓練すれば、段々と記事を書くスピードが上がっていくはずです。
そもそも。先程、1記事に3~4時間かけるとお話しましたが、実は文章を書いている時間って、30分くらいだったりします。
「どこに時間がかかっているんだ……?」と思う方も居るかもしれませんが、速く良い文章を書くのに大切な事はタイピング速度ではなくて、『文章構成力』なんです。
Contents
スポンサーリンク
ブログを1記事書く時間は速くても3時間くらい必要です
さて、では3時間程度という風に銘打ちましたが、この時間の内訳を見ていきましょう。
ほとんどは『構成』に時間をかける
私が1記事に3時間かけている内訳は、こんな感じです。
1記事書く時間
- 検索キーワードからタイトルと全体像を考える(30分程度)
- 文章の構成を考える(1時間程度)
- 文章を書く(30分程度)
- 何度か見直し、全体の体裁を整える(1時間程度)
大体、4,000~5,000字程度の文章を書くのには、このくらいの時間がかかるかな、という目安です。
ブログは文章を書いてハイ終わり、ではないものですから、どうしてもこれくらいは必要です。ボックス作ったり、見出しの内容を書いたり、チェックリストにしたりと手間がかかりますからね。
でも、この中の文章を書いている時間というのは、実は30分くらいなんです。それは、書く内容がもう2番の段階でほとんど決まっているからです。
この感覚がわりと大事で、初心者にありがちな失敗は『文章をいきなり頭から書いてしまう』ということです。
まあそれで良い文章が今書けているという方だったら(中にはそういう方も居ます)、全然問題はないのですが……今書けていないとしたら、やり方を変えてみたほうが良いかもしれません。
頭からいきなり文章を書くというのは、ゴールの分かっていない山登りに行くようなものです。まず、目的地に辿り着けるかどうかすら怪しくなってしまいます。
上記の流れに沿って考えて頂ければ、速くて説得力のある文章が書けるようになりますよ。
タイトルと全体像って、何を考えているの?
ユーザーは検索キーワードを使って、Googleなどで検索をかけ、情報を得ようとしている訳ですよね。
ということは、検索結果の上位に行くためには、『検索キーワードを使って検索してくるユーザー』の悩みに答えなければいけない訳なんです。
そこで、『どういった悩みを抱えているんだろうか』ということを調査するために、まず『悩みの全体像』を考える事に時間を割いています。
- 実際に検索をかけてみたり
- 検索キーワード周辺の情報を洗い出してみたり
- どういったタイトルと内容ならば、読者の期待に答えられるかを考えてみたりする
なお、ここは記事のクオリティに直結する部分です。30分と書きましたが、納得ができない場合はもっともっと時間をかける可能性もあります。
構成って、何を考えているの?
説得力のある文章を書くためには、ある程度の流れと言うのか、納得させるための理由が必要です。
そして納得させるための流れとは、以下の順序で文章を書くことです。
- 問題点、ユーザーの悩み、問いかけ
- 解決策、方法論の提示、解答
- 具体例、提示した内容の理由、原因
- 総論
既にこのブログでも何度も登場している考え方ですが、こういったテンプレートみたいなものを複数持っていると、わりとどんなシチュエーションにも対応できます。
そして、『こういったテンプレートで書くのなら見出しはこうで、中身はこうだな』という事を考えるのが、記事構成に割く時間です。
つまり、文章をいきなり頭から書いていくのではなく、全体像から考えています。納得のいく文章を書ける人というのは、こういったテンプレートがある程度頭の中に入っていて、それを使って記事を書いている事がほとんどだと思います。
なお、これが小説の場合には、大体10~13万字の文章を書くのに、毎日4時間、20日くらいかけるイメージです。
5000字で4時間だと仮定すると、やっぱりこのくらいはかかるかな、という印象ですね。もちろんブログは5000字に満たない文章をアップすることもあるので、この限りではないのですが。
見直しの部分では、何をしているの?
これはブログの場合は少しやることが多くて、以下のような感じですね。
- ボックス・吹き出しなどのデザイン調整
- 重要な部分を太字にしたり、ライン引いたり
- 誤字脱字、不適切な表現のチェック
- 文章構成で思い描いた通りの流れになっているか
ざっくり、こんな事を確認しています。
文章の誤字脱字修正だけならすぐに終わるんですが、デザインを修正したりしていると、なんだかんだで1時間くらいは平気で飛んでいきますね。
ブログ記事も単なる文章ではありませんからね……。けっこう大変です。
ブログ記事を書く時間で、意識すべき大事なこと
では、ブログ記事を書く上で意識すべき事についてお話をしていきます。
勢いで書かない
ということで、ブログ記事は勢いで書かないのが大事かと思います。
ある程度記事の構成に慣れてきていれば、はじめから全体像がパッパと思い浮かんであっという間に1記事できてしまう、といった事はありますが、最初から中々そういった風には書けないものです。
まずはWordなりテキストエディタなり立ち上げて、『どこが問題か』『どこが解決策か』『なぜ解決できるのか』と、ひとつひとつ確実に潰して行くのが良いでしょう。
私はブログを書いていた最初の頃、Googleドキュメントに色々書き出して、記事の構成を作っていました。
ある時からマインドマップに移行しましたが……まあ、そういう事をやっていた方が、結果として記事が完成するのは速いんですよ。思考が整理されますから。
だから焦らず、まずは1記事に8時間でも10時間でもかかって構わないので、『ブログを書く時間を速めるためのテンプレート』を自分の中に作っていきましょう。
それが、書く時間を速めるための一番の近道だと思います。
結論は急ぐ
私はWeb小説からブログに流れてきた身なので(いや小説だってまだ書いているんですが)、ブログもある程度はアドバンテージがあって書けると思っていたんです。
でも結果から言うと、この『文章構成』とか『説得力』の部分は、Web小説とは完全に別モノでした。
はっきり言うと、こんな所が大事でした。
ポイント
- 小説は真実を『最後』に言わないといけない
- ブログは真実を『最初』に言わないといけない
ここがすごく重要です。
ブログを読みに来る人はせっかちなので、小説のように最後まで読んでくれないユーザーがほとんどです。そうすると、冒頭で結論が提示されないと、そこで戻ってしまうんです。
「使えない情報だったな」で済めば良いんですが、テキトーに流し読みされて結論を読み飛ばされた結果、言いたかった事とは違う内容が出回ったりもしました。
なので、真実を最初に言う。ここがすごく重要ですね。
自分しか出せない情報を入れる
これも大事な事ですね。
ブログ記事って、結局は悩みに対する一問一答みたいな形になるので、ほとんどの記事は自分が書こうとする前に、既に誰かが書いているんですよ。
もちろん、以下の部分については最初に意識をします。
- より読みやすい
- よりまとまっている
- より詳しい情報がある
でも、これだけでは差別化できない事が多いです。
そこで、『自分の体験談』とか、『自分にしか出せない情報』みたいな部分で差別化を図るわけですね。
この記事でも、私は『Web小説を山程書いてきた』という視点で、『ブログだけやっている人』との差別化を図っています。こういった情報があるとコピーされにくいです。コピーすると嘘ついてる事になっちゃいますからね。
ブログだけを5年やっている人だったら山程居るでしょうが、ブログとWeb小説を5年やっている人はそう多くは居ないでしょう。つまりニッチ戦略です。
まとめ:ブログ記事は書く時間より、『記事の質』に重点を
ということで、ブログを書く時間を縮めるための方法論について、書いていきました。
文章は多量に文字を書くことよりも、構成と全体像を意識する事の方が大事で、上達も速いです。
よく『ブログはとにかく沢山書け』と言いますが、ただただ文字数を増やしても良いことは無いです。表現の方法を考えながら、沢山書いていく必要があるということですね。
誰でも最初は、冒頭と結末が違う事を言っているちぐはぐな文章だったり、何が書いてあるのか分からなかったり、といった文章を書いてしまうものです。私なんかこれだけ書いていても未だにやります!
だから時間よりも、まずは自分が納得のいく文章を書けるようになる所から始めてみましょうよ。
私の話をすると、最近は会社でも文章作成の面で頼られるようになってきましたし、きっと人生の様々な部分で役に立つようになるはずです。
それでは、今回はこんなところで。