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朝、仕事に行きたくないのは普通だという話【普通を脱しよう】

毎朝、目が覚めると「仕事に行きたくないな」「今日は休みたいな」なんてぼやいてしまう。

そんな時期が、私にもありました。

何かと忙しくなりがちな朝は、とくに仕事が控えていたりすると、ネガティブな想いになってしまいますよね。


でも、これってかなり最悪な1日のスタートです。

と書くと、「そんな事は分かってる。けど不可抗力なんだ」と考える方も、少なくはないと思います。

良いんです。それが普通です。仕事に行きたくないと感じるのは、普通なんです。

なぜなら仕事は、やりたい事ができないからです。

やりたくない事をやらされているからです。


そんな認識から、脱しましょう。

今回は、そんなテーマで記事を書いていきます。

私は始めに入った会社で、もうこれでもかと言うほど精神的に追いやられまして、それこそ仕事に行きたくなさすぎて、朝は涙が出てくるほどでした。

でもこれは、自分を取り巻く人間関係から来るものです。知らず、ストレスを溜め込んでいるんですよ。

そこで、仕事に行きたい朝を作り出すためにはどうしたら良いのか、という話をしていきます。

Contents



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朝、仕事に行きたくないのは普通だという話

最初にお話しておくと、たとえまったく同じことでも、人は『自分でやる』のは大好きですが、『人にやらされる』のは大嫌いです。

この感情から逃れる事は基本的にできません。

だから、仕事に行きたくないというのはある意味、当然の事なんですよね。

だって会社員である以上、誰かにやらされる仕事ばかりですから。

結論からお話すると、今回の記事は『いかにして、他人事を自分事にするか』というのが最大のテーマになっています。


同じ仕事でも、自分がやりたくてやっているのだと心の底から自分の体に染み込ませる事ができれば、状況はかなり大きく変わってきます。

そのために必要なことは、以下3点を満たすことです。

  1. 承認欲求を満たすこと
  2. 共闘関係をつくること
  3. 自分の立場を確保すること


この3つが網羅できていれば、もう『朝、仕事に行きたくない』と感じることは無いはずです。

でも、それが難しいですよね。

これから、より具体的な内容を解説していきます。

1.承認欲求を満たすこと

まず第一に必要なことは、『承認欲求を満たすこと』です。

といっても、ここで言う承認欲求とは『誰かの上に立ちたい』とか、『権力を持ちたい』といった話ではありません。

仕事を自分がやりたくてやる事なのだと自分自身が認識するためには、誰かから『この人に依頼したい』と思われて、助けを求められることが重要です。


以下2つの例を見比べてみてください。

クリス

この仕事、君に任せたいんだ。
この前の仕事も早く終わらせてくれたし、信頼してる。
少し難しいかもしれないけど、○○日までに終わらせられないかな?
無理なら無理で報告してくれたらいいから、やってみてくれないか。

次はこの仕事やっといて。
○○日までに終わらせてね。遅れる場合はちゃんと報告して。
これから説明するからちゃんとメモをとって、絶対に1回で覚えろよ。
おまえバカだから心配なんだよなぁ~。

クリス


どちらの仕事を受けたいですか?

この2択で下を選ぶ人は、中々に少数派でしょう。


実はこれ、仕事の内容はまったく関係ないですよね。

それでも言われ方によってこれだけの違いが出てくる、ということなんですよ。

仕事の内容が合っていないんだと自分では思っていても、蓋を開けてみると周囲の人間関係だった、ということはよくあります。


さて、こんな承認欲求ですが、確実とは言えないまでも高い確率で獲得する方法がひとつあります。


それは、身近な人を承認することです。

自分の承認欲求を満たすためには、誰かの承認欲求を満たすのが最も有効なんです。


「信頼している」「○○さんはここがすごい」「助けてくれてありがとう」こういった素直で誠実な言葉を、恥ずかしがらずにどれだけ実生活で言えるか。

たったこれだけで、自分の周囲の環境というのは驚くほど変化します。

人はお礼をされると、お礼を返さなければいけないんじゃないかと思うようになるんですよ。

これを『返報性の法則』と言います。


承認欲求が満たされない職場で働いていると感じている方でも、意外とけっこう他人の承認欲求を満たすことが苦手な人が多いです。

おべっかにならないよう注意しながら、些細なことでもいいので、今日から人を誉めてみてはいかがでしょうか。

きっと、朝の気持ちは大きく変わると思いますよ。

2.共闘関係をつくること

次に大切なことは、『共闘関係をつくること』です。

これは何かというと、仕事で正しく人を頼ることです。


人は誰かに必要とされることを、本質的に求めています。

本当の意味で信頼されていると感じた時、その人のお願いを断れる人というのは、ほとんど居ません。

どんな関係でも困っている人を無視できる人というのは多くの場合、自分かパラレルワールド上の自分しか好きになれない人です。

この場合は共闘関係を作るのは無理なので、諦めましょう。


正しく人を頼るためには、まず人に頼られなければいけません。

人は誰かに必要とされることを求めている一方で、自分に迷惑がかかるのが嫌いです。

つまり共闘関係を作るためには、相手にも自分のことを『グループ』なんだと認識してもらう必要がある、ということです。


人に頼られるためには、まず人から依頼された事を、その人のリクエストの2倍先回りして、120%の満足度を引き出すことです。

すると、ここにも返報性の法則が働いて、「あんなに仕事してくれてるんだから、自分も少しは返さないとな……」という気持ちになります。

これを繰り返していった時、人は共闘関係を結ぶようになり、互いに互いを求めます。


これの何が大事かというと、今まであんなに嫌いだった『やらされている仕事』が、『自分がやるべき仕事』に変化するんですよ。

なぜなら、共闘関係を結ぶことで、これまで自分ひとりだと思っていた認識が、『グループ』に変わるからです。

共闘関係は、自分の認識をも変えてしまうのです。

最初は人のリクエストを引き受けることに抵抗を感じるかもしれませんが、次第に変化していきます。

3.自分の立場を確保すること

最後は、『自分の立場を確保すること』です。

社会人として働くということは、つまり自分以外の誰かと一緒に仕事をするということです。

そんな時、別に自分がいなくても大丈夫だと思ってしまうような環境だと、中々仕事に行きたくなる気持ちにはなりません。

自分自身がそのグループに貢献できていないという結果になってしまうので、後ろめたさを感じてしまうのですね。


これに対しての対策は、できるだけ自分の得意分野・一番くわしい分野というものを作るようにし、その方面では必ず頼られる存在になることです。

これで自分の立ち位置が確保され、安心して仕事をすることができるようになります。

実際これは自分の中の価値を守るためにとても大切なことで、逆に言えばこれが失われると、仕事に対する意欲をどんどん失っていきます。

別に、わざわざ自分がやらなくてもいいしな……と思ってしまうからですね。


サラリーマンのことを『社会の歯車』なんて蔑むような言葉が使われる事がありますが、『歯車』になるのは大変です。

自分が入ることで、きちんとそこに価値がもたらされるという事ですからね。


私は時々、「オレはこんなに仕事しているのに認められない」と怒りをあらわにする若者に出会います。

でも少し厳しいかもしれませんが、言われた通りの事をやるだけじゃダメなんですよ。

内側に潜むニーズは、『自分の代わりになってほしい』という事なんですよね。

問題解決の視点で上司がいなくても回る存在になれば、上司の仕事を奪えるということですから、少なくとも立ち位置は確保できます。


先代の仕事をすべて奪った時、自分にとっての『やりがい』は出てきます。

仕事に行きたくないなら、普通を脱しよう

ということで、今回は「仕事に行きたくない朝」を改善するための方法についてお話しました。


すごく思うのですが、私が出会った多くの方は、なぜか「人に与えると損をする」という価値観を持っていました。

誰かに何かをしてあげると、自分の何かが減る。だから、なるべく困っている人にはかかわりたくない。

どうも、そういった意識があるようなんですよね。

実際私も、未だに会社の中でこういった空気があるのを100%は改善しきれていません。


でも、困っている人を助けてあげると、そこに信頼が生まれます。

これは断言できるのですが、人生は、人の信頼をいくつ集められるかで生きやすさが決まります。

生活も豊かになりますし、自分自身の考え方も大きく変わっていきます。


もちろん自分にとって嫌な人に優しくするべきだとまでは言いませんが、特に好きな人でなくても、他人でも、第一歩を踏み出すと、自分の中に活力が生まれて来ますよ。

毎朝、その1日を楽しみに生きられるようになれることを願っています。

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