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【IT】転職理由でここだけは気にしてほしい3つのポイント【実例を語る】

ジェニファー

今の仕事がきついから転職しようかと思ったけど、ぜったい転職理由って聞かれるよね……。
普通に『今の仕事が嫌だったから』じゃダメなの?
言ってはいけない事があるなら、事前に知っておきたいな。




転職理由って、簡単なようで難しいですよね。



転職したいとは思っている。でも半端な理由で転職を志しても、正直今より良い会社に入れるかどうか分からない。

転職を考えた時、多くの人が立ち止まる所ではないでしょうか。

私も100%好きな会社に転職できるかと言われれば、それは難しいでしょうし、必ず通用する転職理由をすべての人に用意させる事はできません。

ただ、とあるIT系の会社でわりと長い期間、採用担当をやっている側面がありますので、それなりの人数を見てきました。

その中で、「これは転職理由だけでミスってるな」「これを言っても良い印象は与えないだろうな」と思う事例も、いくつか見てきています。


今回はそんな経験を基にして、転職理由を語る上で『ここだけは気にしてほしい』と思う内容について書いていきます。

合わせて、面接の空気が冷えた事例についても話していきますので、もし当てはまっている方が居たら修正して頂けると、今後に活かす事ができるかと思います。


それでは、さっそく本編に進みましょう。

Contents



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【IT】転職理由でここだけは気にしてほしい3つのポイント【実例を語る】

まず、転職理由について話そうと考えた時、「普通に今の会社が不満だったから、と話すのはダメなの?」と感じる事があると思います。

私の個人的な感想ですが、別に現職が不満だったことを表に出しても、それほど悪い印象はないんですよ、実際聞いてみると。

転職理由を話す中で、『明らかに会社にとって不利だと感じられる』とか、『本人のコミュニケーション能力や論理思考力に難がある』と感じられてしまった場合に、マイナスになると考えると、そう外れないかなと思います。

つまりネガティブな転職理由そのものがダメなのではなくて、きちんと筋道立てて相手が理解できるように話せていないから、うまく行かないと考えるべきです。


転職するということは現職に何らかの不満があるから転職するわけで、無理矢理ポジティブな意見を作っても仕方がないので。

そんな事を前置きとしていきます。

ポイント1:転職理由が『感情的』ではないようにする

最初にお話したいのは、『転職理由に感情的な要素を入れない』ということです。

私達もやっぱり人間ですから、現職に大きな不満があると、どうしてもそれが感情に変化してしまいます。

そのため、感情が強い行動力を生み、転職を志すというストーリーを描きがちです。

しかし、いざ転職の面接をする時には、感情論で語らないように注意しましょう。


というのも感情論って、全く立場の遠い、ほぼ他人みたいな人からすると、共感される要素はほぼゼロなんですよ。

想像してみてください。テレビでちょっと有名な芸能人の不倫が発覚して、すごく泣いている奥さんを見た時に、思わずもらい泣きしてしまうシチュエーションって、どれだけあるでしょうか。

全く無いとは言いませんが、そこまで多くはないと思います。

人が共感するために必要なことには、2つの要素があるんです。

  1. その人がショックな出来事に至るまでの経緯を知っていること
  2. その出来事が目の前で起こったかのように、同じ立場を共有できること


つまり、面接の場でこれを言おうとしても、情報が足りないので共感されにくいんですよ。

長く話して相手の時間を奪うのもマイナスになってしまいますからね。

これが、インタビューには共感できないけど、映画やドラマには共感できる理由です。


本人が実際に何を感じてきて、どうしてそれが起こったのか。

その理不尽な状況が伝わっていないと、相手が持つのは『うーん、なんだかわからないけど、どうやら不満を持っているらしい』という感想だけになってしまいます。

これが不利なことは、想像するだけでも伝わるのではないでしょうか。


面接で行われている質問は、インタビューのようなものです。感情は、基本的に相手には届かないと思いましょう。

論理がピストルだとしたら、感情は水鉄砲くらいの距離しか飛びません。

転職理由はなるべく具体的に、『自分が会社に求めているものは○○だけど、これは現職では達成し得ない』という理由を考える事が大切です。


参考までに、私が実際に面接でNGを出した方の中で、こんな人がいました。

クリス

今の会社は上司がもう本当に最悪で、上司としての責務を何も果たしていなかったんです。仕事は丁寧に教えてもらえないし、言っている事はコロコロ変わるし、すぐ怒鳴られるしで、ちっとも部下に配慮する心が足りていなかったので、転職しようと思いました。


まあ、確かに私は、その方の上司については見たことも、会ったこともありません。

でも、面接の場でこのように怒りをあらわにされた時、皆さんはどう感じるでしょうか。下手をすると、「こいつちょっと傲慢な奴だな」と思いませんでしたか。

感情的な理由を並べ立てるのは、相手には共感されないんです。

ポイント2:現職の改善点をアピールする

次に重要な事は、『現職の改善点をアピールする』ということです。

たとえ現職に不満があったとしても、それが現職で改善できる内容だったなら、面接官には「なんで解決のために動き出さないんだ」と思われて終わります。

たとえば、とある候補者の方とお会いした時、こんな話がありました。

ジョージ

前の仕事ではシステム開発を担っていたのですが、時代の流れについていけず辞めてしまい、もう少し私でもできる仕事はないものかと……


確かにそういった事情もあるかもしれませんが、やはりこれも外部から見ると、『困難に立ち向かった時、それを改善する力がない』という風に思われてしまうんですよね。

採用者目線で見ると、いかにも「この人は別の問題に立ち向かった時も、すぐに心が折れて会社を辞めてしまいそうだな」と考えそうです。

このように、本人の中で改善できる状況なのに改善されていない場合、あまり良くない印象を与える事があります。


でも、実際は改善できなかったから、転職を志しているということですよね。

ここが、工夫して伝えなければならないポイントになります。



つまり、『現職では○○が問題で、それを解決するように自分は××したけれど、うまく行かなかった』というストーリーを作ってあげるのが重要です。

そして、うまく行かなかった理由が個人では操作できない問題だと完璧です。会社の方針上変えられるものではなかった、などですね。


これは決して、嘘を言えという事では無いので、ありもしない作り話はでっちあげない方が良いです。

むしろ、常日頃から問題解決のために動くという事を意識し続けていると、自然と口から発される内容に変化していくと、私は考えています。

問題を積極的に改善していく人を、どの会社も求めています。

そういった意味で、『転職理由』というのは最高のアピールチャンスでもあるという事を、私はもっと多くの人に理解して頂きたいなと思います。

ポイント3:志望動機に繋げる

ここまで、具体的な現職への問題を提示し、それを改善するためにどう努力したかをアピールする、という所まで来ています。

最後にやらなければならないことは、『志望動機に繋げる』ということです。

つまり、端的に言うとアクションプランです。


転職理由を聞かれた時には、現職で達成できない事を語るだけではなく、それが志望先では解決される事を提示すると、相手の好感度がアップします。

たとえば、以下のような感じです。

クリス

私はシステムの設計をメインでやりたいと考えていたのですが、現職では試験作業が主たる業務で、今後も私が設計に回れる機会は無いと知らされていました。
そのため、システムの提案・設計を積極的に行っている御社は私のやりたい事とマッチしており、御社にも貢献できる事は多いと考え、転職に挑戦することに決めました。


これだけ言えれば、少なくとも減点はされません。

現職への不満が強くて辞める場合など、中々こういった回答を考えるのは難しいかもしれません。

自分ができる範囲で、最高の答えが作れるように考えてみて頂ければと思います。


大切なのは、『相手の会社にとっても採用理由になること』を、想像の範囲でも良いから考えることです。

自分の事ばかり面接で並べ立ててしまう、もしくはそのつもりは無いけれど、相手から見ると『並べ立てている』と判断された場合に、不利な評価が下される可能性があります。


まあ転職というのは商談ですから、相手の会社のニーズと合わなければ、どんな人材だって落とされる可能性はあります。

100%はないと理解した上で、なるべくお互いにとって良くなる未来を提案できるように面接を行う意識が重要です。

IT業界でなくても、転職理由ってけっこう難しい

さて、転職理由で気にしてほしい事について書きました。

この3つのポイントの中で、『こんな回答をすると減点される』というものもいくつか紹介しましたので、ぜひそれらを回避するようにして頂きたいなと思います。


転職理由って、人によってすごく難しいです。


何しろ転職理由というものは、どうしても本人から見ると、ネガティブな目線で捉えてしまいがちです。

真面目な人ほど、『結局、会社から逃げた自分が悪い』という考えに行き着いてしまうんですよね。


でもやっぱり、会社で働くことも、ひとつのビジネスなんですよ。

あなたを失うことで、きっと会社も何らかの損失を出していますし、辞めざるを得ない状況に陥らせてしまった会社側にだって、責任は必ずあります。

視点は様々ですが、私としては「色々頑張ってはみたけど、どうもうまく行かなかった」くらいの意識で、あまり自分を責めないようにして頂きたいものです。

いや、その会社で働く事を望んだのはあなたな訳ですから、もちろんあなた側にも責任は必ずあるんですけれども。

キャリアアップ転職でない限りは何らかの失敗をしてしまったという事でしょうけれども、失敗はするものです。

命まで取られる訳ではありませんから、尻込みして挑戦できない状態だけは、避けたいものですね。

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