大学も頑張って良いところに入れたし、ある程度就職先は自由に決められそうだな。
大企業重視で行くか、ベンチャーに挑戦するか、悩むなあ。
結局、どっちの方が将来的に有利なんだろう。
そんな疑問に答えます。
ベンチャー企業に入って10年、大企業に勤める友人もそれなりに増えました。
今回は、実際にぶっちゃけトークで対談しながら得た情報をもとに、これから就職先を探す若い学生に向けて、『大手とベンチャーどっちが良いか』という話をしていきたいと思います。
タイトルに『迷ったら大企業』と書きましたが、懸念点もあります。詳細は後述。
メリットとデメリットを考えながら、読んでくれた皆さんの結論を後押しできるような内容を目指して書いていきます。
なお、この記事で取り扱う『ベンチャー企業』のイメージは、どちらかと言えば少人数体制のスタートアップ・ベンチャーを考えております。
メガベンチャーのように、人数が多いものはイメージから離れていく可能性がありますので、その点ご了承お願いいたします。
Contents
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大手とベンチャーは結局どちらの方が成長できるか【結論:迷ったら大企業】
まずは、大手とベンチャーそれぞれのメリット・デメリットを書いていきます。
それぞれ一長一短あるところで、一概にどちらが良いとも言えないものです。
私は他の記事でも『どちらか迷うようなら大企業』『新卒は大企業の方が良い』とコメントしており、大手の方が有利であろうという意見を持っています。
同じ意見を記事にされている所も多く見かけますが、それは何故なのでしょうか。
大手のメリット
新卒の就職で大手を選ぶ理由として最も大きな側面は、『教えてくれる人がいる』という所です。
もちろんそれは、何でも受け身で口を開けて仕事を待っていれば良いという事ではありません。
大企業はベンチャーと比べて資本が大きいため、手掛けている事業も規模が大きなものである事が多いです。
大きな事業ほど関わっている人数が多いので、必然的に分業体制を取ります。
分業になると、同じ仕事でもチームで行う事が増えるため、自分がこれからやらなければいけない仕事を誰かに教えてもらえる確率が上がるのです。
つまり、教育がある可能性が高い。
これは、ベンチャーにはほぼ無い性格と言っても良いでしょう。
特に、ビジネスマンとして最も基礎の部分である、以下のような要素。
- 相手の話を理解する
- 自分の話を適切な言葉で相手に伝える
この辺りは人が多いほどできている人も増えるため、全体で見ると差が出る印象です。
私の身近な周囲でも大手の方が、コミュニケーションに難を感じている人が少ないです。
大手のデメリット
大手に入る上での最大のデメリットは、『成果が正当に評価されない可能性がある』という所です。
基本は分業をするという事なので、それだけ個人の評価を上げづらい環境になります。
個人で仕事がよくできる人よりも、周囲を味方につけるコミュニケーションスキルを持つ人の方が全体に良い影響を与えるので、評価が上がりやすいという側面があります。
つまり、どれだけ仕事ができてもワンマンではちょっと……ということです。
また、大きな仕事が中心になるのでビジネスの全体像を掴みづらく、立場が上がるまでは思うように仕事ができない事もあります。
私の周りでも、『ベンチャーは成果を出した人が評価される』『大手は失敗しない人が評価される』とよく話されています。
リスクを取る人が成功したにも関わらず、思うようにリターンを得られないという状況は私もよく見ています。難しい所です。
ベンチャーのメリット
対してベンチャーの大きなメリットは、『1人でできる仕事の範囲が広い』という所です。
起業家思考の人にはもってこいの環境で、自由にビジネスを企画し展開し、成果を出せばそれだけ賃金が上がる事も期待できるなど、挑戦する人が評価される世界です。
一度ベンチャーで成功すれば、独立も副業もキャリアアップ転職も視野に入って来るので、学歴的に難しい立場の人にもチャンスがあります。
商品・サービスもコンパクトなモノが多く、1人で商品全体を取り扱う事もあります。
ビジネスのスピードが速いので会社によっては最先端の技術にも比較的触れやすく、大きく展開すると一気に状況が変わります。
真面目にベンチャーで勉強しながら働くと、個人でビジネスを進める力には大きく差が出ます。
たとえば簿記の知識など、大企業ではその分野に立たなければ触れる事もありませんが、ベンチャーでは今この場の現実だったりします。
そういう意味で、お金を稼ぐために生で使える知識が多いです。
ベンチャーのデメリット
ベンチャーのデメリットは、『色々な所で振り回される』ということです。
色々な所で……とは? と思うかもしれませんが、それはもう給与体制から残業時間、社内の方針決定、経費の使い方に至るまで、ありとあらゆる場所です。
ビジネスのスピードが速いというのは、言い換えると『納得していない人がいても進む』ということです。
社員から見ると明らかに良くない事でも、時には社長の一存で決定されてしまう事もあります。
残業時間も厳しい事が多く、プライベートと仕事の区別はあまり付きません。
こういった部分から、ある意味ベンチャーというのはカオスな空間であり、常に変わるルールの中でも平静を保って生きていく図太さが求められます。
大手とベンチャー、どちらを選ぶか
ということで、大手とベンチャーのメリット・デメリットについて見てきました。
私としては、もし大手とベンチャーで迷うようであれば、『大手』を推奨しています。
その理由は、以下のようなものです。
- 社員を守るルールがベンチャーと比べて多く整備されている可能性が高い
- 人が多い=優秀な人と出会いやすい
- 仕事の段取りについて学びやすい
ベンチャーは会社のあり方にまだ流派が無い事が多いので、とにかく仕事が回転することが大事です。
対して、大手ははっきりとその会社の流派があり、報告のタイミングや書類の量など、ある程度社内で意思統一されている事が多いです。
これらのことから、『我流よりもまずは型を覚える』で大企業の仕事のあり方を学んでおくことは、のちのちベンチャーに転職する場合でも有効活用できることがわかります。
……でも、このルートは人によってはネックにもなります。
大手から出られなくなる人もいる
結局の所、最初に大手を選んだら、それきり大手のままで行く事が多いんですよね。
何しろ仕事の仕方が違うので、大手で学んできた人はベンチャーに行くことをためらってしまいますし、逆もまた然りです。
また、ベンチャーに行くと、そのスピードの速さから、大手で学んだ『かっちりとした仕事のやり方』があまり良く働かないことがあります。
特に、システム開発なんかはそうですね。設計書を揃えるより先に作ってしまった方が早い、という事もあります。
大手はビジネスの規模が大きいがために、失敗が許されないから設計書をかっちり作る事になります。
ベンチャーの場合は少々問題が出ても、リスクを取る事を覚悟で調べながら作り、スピード重視で公開することだってあるわけです。
時にはまだ完成していない商品を完成する事前提で売り出す事もあります。
やっているビジネスの規模が違うと、リスクの取り方も大きく変わってくるということですね。
こういった側面もあり、『今からベンチャーに行って活躍できるんだろうか』という想いが邪魔をしてしまい、転職ができない。
もし大手からベンチャーへの転職をはじめから想定して大手に行くとすれば、このように気持ちが変わっていくことこそ、はじめから想定しておく必要があります。
『最初からベンチャー』でもいい
以上のことから、私は『最初からベンチャーでもいい』と思っています。
迷うくらいなら大手を経験しておいた方が良いというくらいで、ベンチャーに行きたいと強く思っている方が、無理をしてまで大手の経験を積む必要はないです。
何故なら、両者の間には違いが沢山あるからです。
ビジネスの規模も違い、社員数も違います。この2つが違うと、企業戦略、商売戦略、競合調査から方針決定に至るまで、何もかもが違ってきます。
同じ『ビジネス』ですから利用できるスキルは多いとはいえ、必須ではないです。
大手で仕事が安定してくると、結婚したり子供を育てる資金的な余裕が出てきます。
そこまで行ったら、もうベンチャーに挑戦するのはリスクでしかありません。
どうせやるなら、挑戦は早い方が有利です。
ただしこの選択には、人によって会社によって、過酷な要素をはらんでいます。
他の大手に行った友人は給料も安定していて残業もないのに、自分だけがハードワークで給料水準が低いかもしれません。
仕事のやりがいを求めた結果、何も掴めずに後悔だけが残るかもしれません。
ベンチャー企業は、リスクを取る場所です。それもすべて覚悟して、『平均的成功』を捨てて『大成功』か『大失敗』の2択に飛び込む場所だと、私は思っています。
つまりここは、覚悟するべき所です。
大手vsベンチャーの結論:どっちも成長できる
ということで、大手とベンチャーどちらが良いのかという部分についてお話してきました。
この2つを『○○が良い』と論じることは、私には難しく。やはり、どちらにもメリットがあり、挑戦のベクトルが違うのだなあと思います。
どちらも成長できるし、どちらにも成功の余地があります。
選択すべきは『どっちが良いか』ではなく、『どちらの働き方が自分に合っているか』ですね。
私は昔からベンチャー気質で、これからもベンチャー的な環境で働き続けるのでしょうが、たまに大手に憧れを持つ事もあります。
隣の芝生は青く見えるものです。
皆さんが最良の選択ができる事を願っております。