ここで……キャラクター同士のあまあまなシーンを書きたいのに……!!
でも、全年齢だから。全年齢だから、うまく書けない。
一体どうしたら良いんだ……!!
そんな問題を解決します。
ほんと、ラブシーンって書くの難しいですよね。
読む人の感じる読みやすさの裏側に、とてつもない努力があります。
私は『恋愛小説強化月間』と称して、2013年〜2014年末くらいまで、恋愛小説・マンガをとにかく手当たり次第に読み漁りながら、毎日5,000文字の小説を更新し続けた事があります。
そんな経験から、今回は『年齢指定にはならないけど、ちゃんと見てくれの良いラブシーン』という題材で記事を書いていきます。
これは意外とけっこう難しい話なので、パートを2回に分けます。
1つは、まず昨今の年齢指定ってどの辺りを言うのかという、知識のパート。
もう1つは、実践として、それらをどう使いこなしてラブシーンを書いて行くのかという、応用のパートです。
悩みに悩んでようやく形になってきたと思っているので、もし良ければ盗んでやってください。
なお、こういった目的の記事なので、この記事内で書かれている言葉も大部分、直接描写を伏せて書いていきます。
あらかじめご了承をお願いいたします。
Contents
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【小説】年齢指定が入らないラブシーンの書き方を真面目に考察する
さて、まずは知識の部分ですね。
『年齢指定が入らない』と一言で表しても、年齢指定ってどの辺りまでがダメなの? ……という部分が分からなければ、対処のしようがありません。
そこで、これはNGだよ、というものを列挙してみます。
おそらく現状で一番厳しいのは『小説家になろう』だと思うので、それをベースに書いていきます。
- 直接描写
- 間接的であっても、読者の感情をあおる内容が直接描写されたもの
- 局部の描写
- 画像の掲載
ほぼ全てアウトということですね。
このことから、まず『正攻法ではどうあがいても絶望』となるばかりか、『きわどいラインすら攻められない』ということが分かります。
実際私も初期の頃に書いていたきわどい作品は、けっこうな年数の経過後に警告を受け、削除しました。
これらを気にして小説を書けばOKです!
……そうは言っても、実際に小説を書こうと思うと、どこまでOKなのかって意外と分からないものですよね。
はっきりと明示していないので、人によって感じ方が違います。いわく、「察しろ」ということです。
ここからは、数多の経験によって得た「これは大丈夫?」という具体的ないくつかの質問に答えていきます。
これを通して、どこまでOKなのかをなんとなくイメージできるようになれれば嬉しいです。
伏せ字で書くのはダメなの?
局部などの語句が伏せられているかどうかではなく、シーン自体の描写がほぼほぼNGだと考えて頂ければ、最も安全です。
と書くと、「じゃあクレヨン○んちゃんはダメなのか」という話になりそうですが、あれは実際の行為を目的として書かれていないのでOKですね。
ただまあ個人的な感想として言うと、Web小説業界全体がわりとクリーンなイメージを目指しているので、ネタにすること自体やめておいた方が無難かなあとは思います。
ではどこまでOKなのかというと、実際の行為に入らなければ、R15指定までで済ませられます。
伏せ字であろうが直接描写を書いてしまった場合はR18になります。
すごく端的に言うと、朝チュンせよってことです。
キスはダメなの?
これも上記の場合と概ね同様になりますが、『間接的であっても、読者の感情をあおる内容が直接描写されたもの』という部分に注意が必要です。
これは少し分かりにくいのですが、まあはっきり言うと直接の行為ではなくても、おたわむれがNGになるということです。
つまり、たとえキスでも行為に入る前の露骨なヤツはダメです。
粘膜接触描写が入っているとほぼNGとなりますね。と言うよりも、私が実際にNG喰らったのでやめておきましょ。
一方で、恋愛小説にありがちなライトなキスは特に問題視される事は少ないです。
それを取り締まったら海外の挨拶で行うキスはどうなるんだという話になってしまうので、さすがにやり過ぎですね。
下品なジョークはダメなの?
これはそこまで試していないのですが、たとえジョークであっても、あまりに行為を連想させるものだとNGになるであろうなと思います。
できればジョークよりも、ユーモア的な品がある笑いを目指したいものですね。
たとえ笑いを目的としたものであっても、局部の名前を実際に言ってしまうと一発アウトになる可能性がある、というのはどこかで見ました。
どうも、特定の語句で槍玉に上がるみたいです。
ただまあ、普通に小説を書いていてそういった言葉を出したくなる瞬間ってあんまり無いのでは、とは思うのですが。
小説で年齢指定の入らないラブシーンを書く方法
ということで、概ね線引きについては説明できたのではと期待しています。
大切なことは、この辺りの状況というのは時と共に変化していくので、今OKでも明日はNGになる可能性があるということですね。
時代の流れ的には、そういった成人向け描写の取り締まりはどんどん厳しくなっていく傾向にあるので、なおさら注意が必要です。
そんな中、現段階で「なるべく年齢指定の入らないラブシーンを書く方法」について実践編として書いていきます。
「どうせきわどい話なんだったら、今後はNGになるかもしれないから意味無いじゃないか」と思われるかもしれませんが、おそらく今後も通用する内容です。
モノは試しです。さっそく話を進めていきましょう。
恋愛描写を濃くする
まず、第一のステップは『恋愛描写の延長線上を目指す』という所です。
前項で「朝チュンせよ」なんて書きましたが、それだと少し悲しい所もありますよね。
これは、恋愛の自由が認められている以上は侵すことができない領域なので、今後も守られる可能性はかなり高いと言えます。
具体的にはどうするかというと、『肉体的な満足』ではなく『精神的な満足』を重視した内容にするのが良いです。
心が繋がっていること、パートナーが居ることの安心感・幸福感などを、きちんと手順を追って読者が感じられるようにプロットを組み立てていきます。
この小説コラムを読んで頂いている方なら分かるかと思うのですが、こういった安心感・幸福感に繋がることを目的とした場合、そのシーンだけでは成立しないです。
なので、手前のシーンで『安心感がない』『幸福感がない』という事を背景として置いておき、それがヒロインの具体的な行動によって解消されるという組み立てが必要です。
実際に書いてみると、ラブシーンを入れることで達成したかった内容のうち、かなり多くが達成できる事に気がつくと思います。
何も、恋愛描写の発展上に行為がある必要ってないんですよね。
そもそも年齢指定を入れずにということは、行為自体を目的としていないはずなので。
実際に何があったかは全て伏せる
前項の内容を目的とした上で、それでもどうしても、行為が書きたいんだ!
朝チュンは嫌なんだ!
でも、年齢指定にはしたくない!
そんな方におすすめの方法があります。
起こっている出来事をすべて伏せましょう。
精神のやり取りのみ、満たされている様子を書きます。
何も起こっておらず、直接的な描写もなく、単語も出てきていないし、連想させるキーワードすらない。
ここまで達成できれば、あとは読者の想像次第という所まで落とせるので、精々R15までで済むでしょう。
この書き方にはちょっとコツが要ります。「いやちょっと何言ってるか分からない」という方も居るかもしれませんので、詳細を書いておきます。
- 恋愛として通常行われる会話しか出てこない
- その場所に2人で居て会話をしているだけ
- お互いが強く通じ合っている描写
- 精神的な満足感・幸福感が得られるきっかけ
- 頭を撫でる・手をつなぐなどの、平時でも起こる出来事のみ記述
ここまでなら、いかなる媒体でもまず書けます。
これが落とされたら、もう恋愛自体が書いたらいけないという話になりますよね。
このようにして、もうオブラートで包みに包みまくり、何が包まれていたか分からないレベルまで持っていくのです。
もはやそれはただのオブラートです。
ラブシーンではないラブシーンの追求
この記事を書いていて、我ながらかなり矛盾した目標に挑戦していたのだなあ、と感じました。
ただ、作者としてはどうしても恋愛描写の延長線上で、書きたい時があると思うんですよね。
そんな時、この『ラブシーンではないラブシーン』を利用することを、頭の片隅に置いていただけると、良いことがあるかなと。
良い作品にしていきましょう。
それでは。