難しい事はよく分かりませんが、小説の書き方を教えてください!
そんな悩みにお答えします。
Web小説を400万字くらい投稿してきました。ある程度人気が取れる話の書き方、説明します。
概念的な話はこのサイトでもういくつも説明しておりますので、興味のある方は以下のページをご覧ください。必要な事はすべてここに書いてあります。
Contents
参考Web小説の書き方徹底入門ガイド【5年で400万字公開した結論】
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この記事では、もうとにかく最短距離で何も勉強せず、とにかく話を一本作成する方法を紹介します。
書けばある程度楽しいと思ってもらえる、マンガ的な話を一本作りましょう。話はそれからだ!
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小学生でもわかる小説の書き方ステップ1:世界観をできるだけ簡単になるように決めよう
何も調べなくて良い。ここがポイントです。調べないと書き始められない小説は、スタートを切るのに向いていません。
そうですね。いわゆる剣と魔法が飛び交うゲームの世界(崩し切ったファンタジー)か、あまりにも身近な恋愛小説。どちらかに絞りましょう。
ここでは、剣と魔法が飛び交うゲームの世界を題材にすることにします。みんな大好き。
そして、世界観を紙にメモしないでください。
ある程度ざっくり、世界の様子を考えましょう。どの位の年代で、どういった生き物がいて、どんな生活になりそうか考えましょう。
ここで、『中世ヨーロッパを舞台にしたいから、当時の生活を追い掛けてみるか』となると、調べごとが重くなってきます。書きたいのは話です。何なら現代ファンタジーにすれば、調べる事は最小限で済みます。
分からない事があった時は、舞台設定の部分でなるべく身近な環境に近付けておく。時には必要なテクニックです。
小学生でもわかる小説の書き方ステップ2: 主人公を決めよう
ここは飛ばしてもOKでしょうか? 主人公って大体、書く時は想像してありますよね?
その、想像のままの主人公で問題ありません。強いとか、特殊能力、チート、かっこよかったり三枚目だったり、何でもOKです。どちらかと言えば、問題なのは主人公と相反する敵役の方なので。
強いて言うなら、少年漫画の主人公って大きく分けると2パターンあります。
- 最初から強い
- 途中から強くなる
どちらかにしましょう。すごい簡単!!
強い主人公を書きたい時は成長物語にすると、その強さが明確になって面白いです。最初から強くてどんどん強くなる(悟空的な)か、最初は弱いけど次第に強くなる(桜木花道的な)か、方向性を決めてしまいましょう。
とにかく一本書く時は、難しい事を考えちゃ駄目です。どんどん先に進みましょう。
小学生でもわかる小説の書き方ステップ2: 敵役を決めよう
さて、先程こっちは問題だと言いましたが、少しだけ理由があります。
敵役が活きていないと、お話が面白くなりません。熱いバトルマンガ的な話は、敵が魅力的だと面白さが3倍になります。(倍数は適当です。)
そこで、手っ取り早く敵役を面白くする方法……それは、主人公に似せることです。
- 主人公と似たような能力にしよう
- 主人公と本来だったら気が合うような性格にしよう
- 主人公と同じような過去を持っていて
- 主人公とは違う選択をしたから敵になっている
4番が大事です。似て非なるもの。だから敵役なのです。
たとえば某アメコミでは、主人公と敵役がほぼ同時期に超パワーを手に入れます。
片方は、大きな力には大きな責任があると思い、周囲を助けるスーパーヒーローに。
片方は、手に入れた超パワーを自分のために使う事を決意する。
こういう相反する内容だと、とても魅力的になります。想像できたら、次に進みましょう。
小学生でもわかる小説の書き方ステップ3: ハードルを作ろう
主人公が挑む壁を3つ用意しましょう。連想ゲーム的なもので構いません。
ただし、ハードルは徐々に高くなっていくと盛り上がります。これ大事です。
よくあるのは、敵役をハードルにしたは良いものの、そこに至るまでの道筋が思い付かなくてゴールまで辿り着けないパターンです。
ハードルが1個しかないから話が続かなくなってしまいます。いっそ3つ作りましょう。
うまく思い付けなかったら、こうしましょう。
- 楽に倒せる最初の刺客が現れます。(主人公の強さが分かります)
- 楽に倒せない次の刺客が現れます。(主人公が挫折します)
- 主人公が強くなるために努力します。(新しいパワーを手に入れます)
- 最後のボスと戦います。(強くなった主人公が僅差で敵を粉砕します)
だいたいこれで上手く行きます。とても簡単!!
最後の敵役以外は何でも良いです。ただし、ボスがよこした刺客であることは分かるようにしましょう。
小学生でもわかる小説の書き方ステップ4: 物語の構成を決定しよう
上記の3ステップを利用して、全体の物語を決定しましょう。
うまく思い付けなかったら、こうしましょう。
- 主人公が登場するシーンを作りましょう(奇抜に)
- 主人公が超パワーに目覚める場合は目覚めるシーンを作りましょう(俺すげえ!)
- 主人公が敵役に挑む目的となるシーンを作りましょう(ヒロインがさらわれるとか)
- 主人公の所に最初の敵が現れるシーンを描きましょう(楽々倒せる)
- 主人公が敵役に一歩近づいた事が分かるシーンを作りましょう(幕間的なイメージ)
- 次の敵が現れるシーンを描きましょう(倒せない)
- 主人公が挫折したシーンを作りましょう(このままじゃ駄目だ……)
- 主人公が立ち上がるシーンを作りましょう(もっと強くなるぞ!)
- 主人公が敵役と出会うシーンを作りましょう(お前だけは絶対に倒す!)
- 苦戦の末、敵役に勝ちましょう(ここで超パワーに目覚めちゃうのもアリ)
- めでたしめでたし! なシーンを作りましょう(ヒロインを助けるとか)
だいたいこれで上手く行きます。やたら簡単!!
こんなもんで良いです。難しい事を考えなくても、シンプルな構成でもちゃんと書ければお話って面白いもんです。
複雑なトリックとか、感情が交差するとか、そういうのは後から作っても良いんです。
後はこれを複数の主人公ごとに並べればオムニバスになりますし、
別の大きな目的を持って複数のセットにしていけば、長編が完成します。
こんなんで本当に面白くなんの? と思ったら、『(前略)あまりもの冒険譚!』を見てみてください。微細なアレンジを加えつつ、ほとんどこれと同じ展開で作っています。なんと出版の話まで来たことがあります。
(面白いと思えなかったらごめんなさい。筆者の努力不足です)
高等テクニックを使ってうまく描かれた小説は面白いですが、面白い小説がみんな高等テクニックを使っている訳ではないです。
面白い話を書くのに難しい事は必要ないんです!
まとめ:書きたいと思ったら、とにかく筆を取ってみよう
一番大切なのは、書きたいと思う気持ちです。それが続いているうちに、とにかく一本完成させてみるのが大事です。
そのためには、余計な判断を必要とする事を、可能な限り取っ払ってしまうことです。とにかく自分の中で勢いがあるうちに一度書いてみる事さえすれば、大体書き方のコツって掴めてしまうものです。
ということで、その最初のステップを可能な限り縮めるためのテンプレートを今回はご用意させて頂きました。
これを使って、まずは一本書いてみる事をおすすめします。
みんなで面白い話を作ろうぜ!